「気にするな」は最悪のアドバイス
「あの人のことは、あまり気にしないほうがいいよ」「考えすぎだから、無視したほうがいいんじゃない?」「気にしなければいいだけだよ」
特定の「あの人」について誰かに悩みを打ち明けると、このような言葉を投げかけられるものです。
相手はこちらのことを思って、アドバイスしてくれているのでしょう。でも、言われたほうはそう簡単にはいきません。「気にしたくない」のは山々。
でも、どうしても気になる。むしろ、考えないようにすればするほど、あの人のことが頭から離れなくなってしまう──。
「気にしないほうがいい」というアドバイスは、実は、脳科学的に見ると最悪です。むしろ、逆効果になりやすいことがわかっています。人の脳は「気にするな」と命令されるほど、かえってその対象に固執してしまう仕組みを持っているからです。