〈飲み会で“ビールの順番”を間違える人は出世しない?〉

当該の発言があったのは、11月14日放送のテレビ番組『家呑み華大』(BS朝日)。コンビで家飲みをする中で、50歳を過ぎた二人が飲み会での後輩の行動について愚痴をこぼしだす。

華丸は、日本のビールは冷えている間に飲んでこそだと前置きしたうえで、瓶に少し残ってぬるくなったビールを先輩のグラスについでくる後輩を一喝。「お前がそれを処分せぇ! 新しいやつを持ってこい。俺が先輩ばい。金払っとるばい!」と主張した。

すると今度は大吉が、一杯目として運ばれてくる生ビールジョッキを、最初に先輩に渡してしまう後輩に苦言。全員の分が揃うまでに泡が減ってぬるくなってしまうため、最後に来たビールを一番の先輩に渡すべきだと論じた。

それができていない後輩に対して「悪いけど、この子は出世しないなと思う。心の中で点数を入れております」「ほんとこれ、できてる子とできてない子の差が激しい」とこぼすのだった。

社会人の先輩として、後輩の気になる行動を注意した二人だったが、SNSではこれに対して批判的な声が飛び交っている。

瓶ビールの余りを先輩に入れることへの苦言はおおむね賛成派が多いが、生ビールを最後に先輩に渡すという行為には特に反論が多い。

〈偉い人から最初にするのが世間一般的です。ビールの泡なんかより順番の方が重要視されます〉
〈こんなこと言い出すから会社の飲み会とか嫌がられるんだよ〉
〈こういう発想の人間が出世する組織こそダメ組織なんだよ〉
〈余ったビールを注ぐのは論外だけど、先に置くのはどうでもいいだろ〉
〈うーむ。これはアラフィフのワシも老害と言ってしまいたい〉

しかし果たして、華丸・大吉の二人の意見は、本当に“老害”的と言っていいのだろうか。

ビールを注ぐときは「ラベルを相手に見せる」というマナーもあるが…(画像/Shutterstock)
ビールを注ぐときは「ラベルを相手に見せる」というマナーもあるが…(画像/Shutterstock)

社会人である以上、飲み会での立ち振る舞いをきちんと身に着けるべきだと指摘するのは、『政治家の酒癖』『人生で大切なことは泥酔に学んだ』などの著者、栗下直也氏だ。