困ったら「飲み屋」に行け

大人になっても友達はできるのか?

いまの時代、仕事は家でできてしまうし、人に会う機会は歳と共に減ってくるから、「友達がいない」「友達がほしい」「孤独だ」という人は、自分から外に出て人に会っていくしかない。

友達がほしい人はまず、とりあえず近所の「飲み屋」に行くのはどうだろう。

寂しい夜は近くのBARにひとりで行って、マスターと喋って、そこから通って、だんだん他の客とも仲良くなって……みたいな展開も期待できる。

新宿西口にある「思い出横丁」 写真/Shutterstock
新宿西口にある「思い出横丁」 写真/Shutterstock
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あるとき俺がたまたま見つけた店に入ってみると、カウンター席にはちょっと離れて2人の男、中にはママらしき女性が1人で立っていた。

そこは昼は喫茶店で夜は酒を出す店らしく、俺は彼らのうしろでテーブル席に座ってコーヒーを飲んでいた。

3人は楽しそうに話をしていてそれを側から聞いていると、どうやらこの男2人は知り合いでもなんでもなく、たぶんママ目当てで来ている通い客だ。

2人は酒を飲みながらママを挟んで楽しげで、そんな様子を見ていると「こういうのってなんだかいいな」と思ってしまった。

もちろんBARでなくてもママ目当てじゃなくてもなんでもいいけど、友達がほしければ行動しかない。趣味、スポーツ、レジャー……、そういうことでまずは知り合いをなんとか作る。がんばって作る。そういうことが大人は大事かもしれない。