グループ卒業を決めた理由「演技が好き、という気持ちが強くなった」

――阿部さんが7ORDERとして活動を始めたときに、正直、ファンの数は減ってしまったのでしょうか?

もちろん、僕としても再スタートだったので、ファンの数は減りました。でも、思っていたよりもずっと多くの方々が支えてくれたんです。正直、ファンがゼロになるくらいの覚悟は持っていたので。それでも、たくさんの人がついてきてくれたのは、本当に嬉しかったですね。

僕はこれまでいろいろなグループを転々としてきたこともあってか、昔から僕個人を応援してくださる方が多いんですよ。いただく手紙を読むと、「もう十何年応援しています」と書いてくださる方もいて……。それは、何よりもありがたいことです。

〈7ORDER卒業・阿部顕嵐インタビュー〉「再結成…なぜこのタイミングで卒業する?」「グループ仲は?」「ファンについて」“アラン・ドロン”を目標にする本人にいろいろ聞いてみた_3

――阿部さんは芸歴も長く、芸能界には昔の仲間たちも多くいると思います。そんな仲間が売れていくことに対して、マイナスな感情を抱いたことはありますか?

以前までだったら、正直「悔しいな」と思うこともあったかもしれません。でも今はもう、素直に「頑張ってほしいな」と強く思っています。「一緒に頑張ろう」と、ただそれだけですね。

連絡を取り合っている仲間もたくさんいて、「また一緒に仕事できたらいいね」とよく話しています。いろんなことを乗り越えてきたからこそ、いつかまた共演できるように努力することが、今の僕にとっての使命なのかなと感じています。

――7ORDER卒業後は完全に1人で活動していくとのことですが、決断には何かきっかけがあったのですか?

また原点に戻って、1人で挑戦していきたいなと思ったんです。以前から自分の中に「演技が好き」という気持ちはありましたが、今ではその想いがもっと強くなっています。

年を重ねるごとに、「ちゃんと自分のやりたいことを突き詰めたい」という気持ちがどんどん強くなっていて。まだお芝居の仕事を本格的に突き詰められていないという思いがあるので、これからしっかり取り組んでいきたいと思っています。