「アンパンマン」キャラ反映の配役が話題
――ドキンちゃんのモデルは妻・暢さんと言われていますが、回を重ねるごとに嵩(たかし)の母・登美子さん(松嶋菜々子)にもドキンちゃん要素が入っているように感じられますが、いかがでしょうか。
やなせさんの生前の発言から、ドキンちゃんのモデルは「お母さん」説と、「暢さん」説があって、バタコさんのモデルも「暢さん」ということをおっしゃっています。
女の人って、ドキンちゃんみたいに好奇心旺盛でわがままな面と、バタコさんみたいにいつもニコニコ優しく支えてくれる面と、いろんな面を持っていますよね。
やなせさんのお母さんと、妻の暢さんは似ていたのかもしれませんね。暢さんはバタコさんの要素もある方だったんじゃないでしょうか。
――のぶの母・羽多子(江口のりこ)が「バタコさん」、パン職人の屋村草吉(阿倍サダヲ)が「ジャムおじさん」と、アンパンマンのキャラが反映された配役が話題となっていますが、今後もこうした登場人物が続々と登場するのでしょうか。
最近はネット上で話題になっているそうですが、私の初稿にはどんな小さな役柄でも全部、アンパンマンのキャラクターを当てはめて書いているんです。
「この人はロールパンナちゃん」「この3人はてんどんまん、カツドンマン、かまめしどん」とか(笑)。朝ドラの執筆はとにかくきついので、そうやって楽しみを作って一生懸命書いています。
――ズバリ、中園さんの好きな「アンパンマン」のキャラクターは?
ドキンちゃんですね。欲望に正直で我が道を行くところや、周囲を振り回す感じが好きです。あとは「いつもお腹空いた~」って言っているところも、私と似ていて共感します。
今は、キャラクターに気持ちがどんどん入ってしまっている状態で、ロールパンナちゃんを見ただけで涙腺が緩んでしまいます(笑)。