TVプロデューサー佐久間宣行、推しは「ごきげんな時の自分」と決める。それは自分の心が耐えられないことをまず知ること。_1
すべての画像を見る

心に疼く「面倒くさい」を手なづける

ネガティブな思考グセや自分の弱点に気がついたら、僕はそれらとうまく距離を取って、付き合っていくというステップを踏んできました。

たとえば、僕にはネガティブな口グセがあって、それが「あぁ、面倒くさい!」。口グセといっても、もちろん表には出さずに、できるだけ心の中に留めるようにしています。

日々、どこからともなく湧いてくる「面倒くさい」という感情。それに飲まれてしまうと、再びやる気を出すには、ある程度の時間やエネルギーを要します。だからこそ、コイツ(「面倒くさい」という感情)とうまく折り合いをつけ、上手に飼い慣らすことを覚えました。

僕にとってのベストな打開策は、「小さなごほうびの予定」を作ること。美味しいものを食べに行くことや、映画や演劇といったエンタメに触れることを、忙殺の山を抜けそうなタイミングにあらかじめブッキングしておくのです。

仕事が立て込んできて「面倒くさい」が発動し始めたら、すかさずごほうびがあることを思い出し、自分で自分の機嫌をとるようにしています。