「京華の後悔の巻」(ジャンプ・コミックス200巻収録)

今回は、新葛飾署の女性警察官・有栖川京華(ありすがわ・きょうか)が抱える悩みに両さんが向き合うお話をお届けする。

京華は新葛飾署交通課所属の若手警察官。彼女には、とある秘密がある。

彼女の正体は印手理組(インテリぐみ)組長の内縁の妻にして、組の者たちから「姐さん」と慕われる極道の妻、いわゆる極妻である。

夫に頼まれて、警察の内部情報を手に入れるために警察官となり、極道と警察官の二足の草鞋を履く、かなりスリリングな日々を送っている。

そして、京華の背中には不動明王の彫物がビッシリ。これが今回、彼女を悩ませることになる。実は彼女、水泳の名手で、オリンピック強化選手候補になるほどの実力をもっているため、署長から水泳大会への出場を命じられてしまうのだ……。

同僚の絶体絶命のピンチに、はたして両さんは……!?

ちなみに京華は、任侠もの映画の大ファンで、映画『極道の妻たち』シリーズの岩下志麻に匹敵するほどの肝っ玉の持ち主である。

彼女が長ドスを振りかざし、金融機関に篭城した武装ヤクザどもを「警察官として」一網打尽にする「京華暴走の巻」(ジャンプ・コミックス第198巻収録)は、実に痛快だ。機会があれば一読をおすすめする。

「京華暴走の巻」より。この京華、ノリノリである! この台詞の元ネタは、高倉健主演の映画『昭和残侠伝』シリーズにおける主人公の決め台詞「死んで貰います」だ
「京華暴走の巻」より。この京華、ノリノリである! この台詞の元ネタは、高倉健主演の映画『昭和残侠伝』シリーズにおける主人公の決め台詞「死んで貰います」だ

それでは次のページから、美しき女傑・京華の迷いと、彼女をさりげなくサポートする両さんの男気を描いたお話をお楽しみください!!