行仕さんの部屋に開いたままのパソコンがあった
行仕さんは佐藤容疑者の試合を度々観戦に訪れるなどファンとして応援していたといい、遺体で見つかる前日にも試合のチケットを容疑者から直接受け取る約束をしていたという。
♯1でも報じたように、佐藤容疑者は4月20日にもプロ選手としてキックボクシングの興業を控えていた。興業関係者が取材に重い口を開いた。
「蓮真は4月20日に試合を控えていましたが、特段変わった様子には見えませんでした。試合前には不安になったりもしますが、そういう意味でも蓮真の態度がおかしいとは思いませんでした。
ただ、少しだけは気になってはいました。なぜなら、蓮真から『12日に行仕さんと会った』という話は聞いていましたから。13日には蓮真の通うジムに行仕さんの親御さんから『娘の姿が見えなくなった。蓮真さんと繋いでほしい』と問い合わせもあったようです。というのも、行仕さんの部屋に開いたままのパソコンがあって、そこに蓮真のブログが表示されていたようなんです」
佐藤容疑者は関係者にも行仕さんの存在を話題にすることがあったという。
「蓮真は行仕さんのことを『試合を応援してくれてる人で、12日もチケットを渡しに行っていた』と言っていて、これまでも何度か試合に応援に来てくれたとのことでした。そんな話の直後に行仕さんの遺体が出たってネットニュースで見て私も驚きました。
ただ、蓮真はそんなことできるタマじゃないと思っていたので、当初は事件と蓮真が直接は結びつきませんでした。遺体発見後にも蓮真と会ったので、『亡くなったってニュースになってるけど』って携帯を見せましたよ。その時も蓮真は『ええっ』って驚いた素振りをしていましたが、特別不審には思いませんでした。
ただ、犯人じゃないにしろ、蓮真が何か知ってはいるんじゃないかと思ったりはしました。結局、蓮真は20日の試合に来ませんでした。蓮真は小さい頃からキックボクシングをやっていて、一度は辞めたんですが、また頑張っていたのですが……」