-婚活パーティーの席で初対面の女性に対して、風俗店でくも膜下出血が発症した話をされたんですか?
中川学(以下、同) はい。この話は、私が持っている唯一のすべらない話で、イベントや雑誌のインタビューをはじめ『激レアさんを連れてきた。』や『街録ch』にも出演させていただきました。なので、パーティの場でも盛り上がるかなと思ったんですが…。
-正直、男性からはウケそうですが、女性は引いてしまうのでは?
男性のウケはよかったです。一気に心の距離が縮まるのを感じました。女性のウケも意外と悪くなかったんです。ある一人を除いては…。ある一人の女性の反応に私の心は折れました(詳しくは漫画のほうで)。どうしてあんな話をしてしまったのか…。
漫画家になるために33歳で上京して以降、一般社会からドンドン遠ざかり、TPOに合わせた話を選ぶことすらできなくなってしまったようです…
-さらに、新橋で入店したお店が最悪だったそうですね
そうなんですよ。床には割りばしや食べ物のカスがたくさん落ちているし、頼まなくちゃいけないフードとドリンクのノルマはあるし、店員は呼んでもなかなか来ないし、焼き鳥は冷たいし、本当に最悪でした。よく居酒屋激戦区で生き残ってるなーと思いました。
-参加者の反応は?
みんな口々に「最悪!」って言ってました。
-店のクオリティと比例するように男性陣と女性陣が殺伐とした会になったわけですね。
いや、漫画には描いてないんですが、実は、店の劣悪さが明らかになるにつれ、みんなが「最悪!」という同じ思いになり、団結しかけたんです。「怪我の功名」ってやつです。ただ、メンバーの一人が突出して声高に「最悪!」といいすぎたため、他の人が引いてしまい、すぐにバラバラになりました。まぁだから結局は殺伐とした会になったってことですね(笑)。会の終盤まで自己紹介すらしないまま進みました。
-そんななか、柄にもなく中川さんが幹事ムーブをされたそうですが…。
「柄にもなく」と言いますが、意外とそういうことをする人間なんです(笑)。 長男気質の仕切り屋で、中学時代は学級副委員長まで上り詰めた男ですよ(笑) 。メモ帳を持っていたので、割り勘の計算は自分の仕事だなと思い、幹事的な役割を担いました。
-その「割り勘」で一悶着あったんですよね
五十悶着ぐらいありましたね(遠い目)。
【漫画】『婚マン 独りで死ぬのはイヤだ』 第10話(漫画を読むをクリック)