「家族で行くのと学校で行くのでは訳が違う」 

「ほかにもガス爆発事故があったことなど、安全対策の問題もありますが、それ以前の問題もいっぱいあると思います。署名なんか集めなくても、行かない学校のほうが多いと思いますよ。小規模の学校なら、がんばれば行けるかもしれませんが、普通の学校はまず無理でしょう」 

通勤ラッシュと相まって混雑率140%が予想される大阪メトロ中央線(編集部撮影)
通勤ラッシュと相まって混雑率140%が予想される大阪メトロ中央線(編集部撮影)
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この事案をめぐっては、ネット上でも疑問の声が相次いでいる。

〈こんなに歓迎されない万博初めて見た。中止になった東京万博ですら高校生だった私は行きたいと思っていた〉

〈強制はあかん。万博に行きたいと皆に思わせる万博にしないと。それができない方が悪い〉

〈家族で行くのと学校で行くのでは訳が違う。大勢の言葉の通じない外国人観光客の中で大勢の生徒を数名の先生が管理するのは普通に考えても無理〉

3月17日、日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は、大阪・関西万博の前売り入場券販売について、販売見込み数は1021万枚になると明らかにしたが、この数字は修学旅行と団体旅行を加えたもの。

すでに大手フリマサイトでは企業や団体による購入分とみられるチケットが定価割れで転売され、SNSでは修学旅行先がUSJから万博になってしまったと嘆く声もあがっている。

始まってしまえば、なんだかんだ盛り上がるという楽観的な見方もあるが、開幕を目前にさまざまな問題が露見している。多くの子どもたちにとって、夢のある開幕を迎えてほしい。

取材・文/集英社オンライン編集部