親子で議論できる家庭環境がつくれるか

確かに、早期教育をすれば、発音は身につくことが多いです。しかし、日本人が気にするほど、英語圏の人は発音を気にしていないように思います。私たちが海外から来た人の発音を気にしないように、私が知るアメリカ人たちも「外国人なのだから、ネイティブと違うのは当たり前」と思っていることが多いように思います。

それよりも「話す中身」と「Vocabulary」があれば、どんな専門的なことであっても話すことができます。

また、インターナショナルスクールに通っていたとしても、アメリカやイギリスのそれなりの大学に入学を考えているのであれば、かなりの勉強量が要求されます。子どもが英語圏で生きていけるような能力をそれなりに身につけられるよう、家族の協力も必要です。

政治経済などのオフィシャルな話題についていけること、ディスカッションの場で自分の意見を述べることができることはとても大切です。そうした素養を持てるような環境を、家庭内につくっていけるとよいと思います。

余談ですが、私自身も高校のときに留学を反対された経緯があり、そしてなんとか自力で海外に出たいと、大学で猛勉強しました。

就職活動が始まり、大学の掲示板に、たった1社でしたがアメリカの航空会社の求人情報を見つけ、試験を受けました。最初の筆記試験は、留学を試みていたときのSATの試験内容にそっくりでしたので、楽しく試験を受けることができました。

筆記試験の後、何度も面接のために呼び出されましたが、結果合格。給料が日本の航空会社の2倍以上高いアメリカの航空会社に就職することに決めたのです。

こうして自分の力で海外に出るきっかけをつくることができました。そして私の留学に大賛成だった父とその真逆の母を、何度もアメリカやヨーロッパに連れていくことができました。20代のほとんどがアメリカでの仕事であったので、今振り返ってもよい時期を過ごせたと、感謝しています。

子どもを国際的に通用する人材に育てるには? 落合陽一の母が考える「英語よりも必要なもの」_3
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確かにアメリカの大学に行けなかったことは、私の人生ではマイナス部分だと思います。しかしもし行っていたとしても、アメリカの航空会社に入ることができたかどうかはわかりません。


文/落合ひろみ

「好き」を一生の「強み」に変える育て方
落合ひろみ、落合陽一
「好き」を一生の「強み」に変える育て方
2025/3/13
1,650円(税込)
288ページ
ISBN: 978-4763141644

落合ひろみ×落合陽一親子が実践・検証した「これからの子育て」

◎個性や「好きなこと」を伸ばしてあげたい。でも、勉強も早くから準備しないといけない!?
子どもの好きなことを伸ばしたい、関心を深めたいと思う一方で、受験の早期化の流れもあり、悩まれる方も多いのではないでしょうか。

著者である落合ひろみさんも、仕事の傍らの子育ての期間には、勉強に加え、どうしたらその子ならではの才能を伸ばしてあげられるのかと、様々な工夫をしていました。
本書では、エピソードと科学的なエビデンスも含めて、「才能を伸ばす」子育ての仕方をまとめました。勉強や受験、英語教育の話にも触れており、学歴か才能か、国内か海外か、公立か私立か、ほめるか叱るか……など親御さんの悩みに向き合った1冊です。


◎勉強のやる気も、AI時代で活躍するにも「楽しがる力」が大事
テクノロジーの最先端におり、大学では教育者としても活躍する落合陽一さんのこれからの教育論も必見。新しい時代をつくるためにも、勉強のやる気を出すためにも、自分から楽しがる力が大事です。

そこで落合ひろみさんが実践していたのは、
「『勉強しなさい』と言わない」
「子どもがやりたいことは積極的にやらせる」
「それがとんでもないことでも怒らない(でも、「片づけてね」と言う)」
*ただし、危険なこと、迷惑をかけることはさせない
「集中しているときは、見守る」

ということ。

自分から学び、楽しみながら自分の道を開いていける大人になるために、
必見の内容です。

◎本書の概要(一部)
これからの時代に必要な子育ては?/勉強させるのに必要な声がけは?/勉強時間をどう確保するか?/子どもを勉強好きにするには?/算数の好きな子にするには?/嫌いな教科にどう向き合うか?/効果のある本の読み方は?/子どもを伸ばす習い事は?/子どもの好奇心を伸ばすには?/子どもの好奇心を伸ばす3つのルール/苦手なことに挑戦するときの声がけは?/どんな子も伸ばす魔法の声がけは?/英語教育、いつから始める?/考え直したいグローバル教育/外資系で仕事をしていたからこそわかる「海外で通用する人材」とは/受験を通してわかったこと

【目次より】
序章 これからの子育てに必要なこと
第1章 「勉強しなさい」は言わない ― 学歴か好奇心か
第2章 子どもの好奇心を広げる ― 「やめなさい」か「一緒にやろう」か
第3章 自主性と考える力を育てる ― 「うまくいかないね」か「できるよ!」か
第4章 英語・グローバル教育とどう向き合うか ― 留学か国内か
第5章 忙しい親のための心得 ― どんなに忙しくても目配りしたいこと
第6章 受験をどうする? ― 偏差値か適性か

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