東京シリーズ記念グッズには長蛇の列も
もうひとつ気になるのが海外で開幕戦を行うことについてだ。ドジャースは昨年の韓国シリーズに続き、2年連続で開幕戦が国外開催となる。
いくらアジア市場を拡大したいからといって、ファンとしては開幕戦には足を運びたいもの。これに関して不満はないのか。
「確かにそのことに関しては、スプリングトレーニングが短くなるし、(長距離移動で)選手の体の負担も大きいため、調整面での不安を口にする現地ファンも少なくありません。ただ興行としては、団体で日本観戦ツアーへ出かける方もいて、お祭り気分で楽しんでいるようです。
ロサンゼルスでは日本へ行けないファン向けにライブビューイングも開催されるのですが、カブスとの開幕戦は現地時間で午前3時開始。しかも、チケットは193ドル(約2万8000円)と高額にもかかわらず、なかなかの売れ行きのようです」(舟津氏)
ちなみに、このライブビューイングは没入型スポーツエンタメ施設Cosmという最新技術が導入されており、現地観戦よりも臨場感のある映像を楽しめるという。昨年のワールドシリーズでは同チケットが1000ドル(約15万円)で販売され、わずか7分で完売したとのこと。
さらに、東京シリーズ開催を記念してドジャースと、現代美術家・村上隆のコラボユニフォームといった記念グッズが製作されアメリカでも販売されているが、こちらも大好評のようだ。
「ロサンゼルス市民はめったに何かを求めて並ぶことをしませんが、デザインもプロダクションもいいのか、このコラボユニフォームはリリース日の開店1時間前からドジャースファンが並んでいたというニュースを見ました。
例年、ドジャースはグッズにはあまり力を入れないのですが、今回はグッズ展開も多く、いずれも地元ファンに好意的に受け入れられていますね」(廣田氏)
どうやら日本人だけが盛り上がっているわけではないようだ。太平洋をまたいでのお祭り騒ぎは18日19時10分に幕開けとなる。
取材・文/集英社オンライン編集部