ドジャース入団は出来レースだったのか
当初はメジャー20球団以上が獲得競争に参戦し、最終的にドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団のいずれかに絞られたと報道されていた佐々木朗希の移籍先。結局、“本命”ドジャースとのマイナー契約となったわけだが、この決断を「予想どおり」と話すのは某スポーツ紙記者だ。
「ドジャースの“先輩”大谷は、同郷でともにWBCを戦った仲である佐々木と連絡をよく取り合っていたと明かしています。本人は『とくに勧誘はしていない』としているものの、ドジャースの環境の素晴らしさは伝えていたはず。
また、ドジャースのエース、タイラー・グラスノーは同じ代理人という縁から佐々木と直接電話で『ドジャースは最高の投手になるのにピッタリな場所』と勧誘したそうです。
投手層の厚いドジャースなら佐々木の負担も軽減されるし、何よりも同球団は生きた教科書だらけで彼の成長の手助けになってくれる。上昇志向の強い佐々木にとって、ドジャース入団は必然の選択だったと言えるのでは」
ドジャースは昨年11月にサイ・ヤング賞を二度獲得したブレイク・スネルとも5年総額1億8200万ドル(約277億円)で契約している。大谷、山本、佐々木、グラスノー、スネルなどの超強力先発陣について米メディアは「MLB史上最強の先発ローテを目の当たりにする」と報じている。
このように日本だけでなく、現地の報道も過熱しているが、佐々木は本当に期待どおりの活躍を見せられるのか。球界のご意見番である“エモやん”こと江本孟紀氏は、佐々木のメジャー1年目についてこう予想する。
「彼は何といっても球が速い。1イニングのリリーフピッチャーではなく、先発であれだけ速い球を投げて、9回まで球が衰えない投手は少ない。あれだけの球を放れて素質のあるピッチャーは、今のご時世、お金が稼げるんだからメジャーに行くのは当たり前。活躍するかどうか? それはアメリカの話だから知ったこっちゃないけど(笑)、行くからにはがんばってほしいね」