日本メディアの過剰報道に現地では…?
30代男性のピーターさんは、ロサンゼルス育ちのドジャースファン。生粋のLAっ子の彼に日本人トップ選手3人が所属する現状について聞いてみると「いい選手だったらどこの国の人かなんて問題じゃないよ。だからこれからもすばらしい日本人選手がどんどん来てほしいね!」と日本化について特に気にしていない様子。それどころかかなりウェルカムな雰囲気だ。
この歓迎ぶりの理由について、ロサンゼルス在住のライター、廣田陽子氏はこう解説する。
「ロサンゼルスはアジア人だけでなく、中南米のヒスパニック系の人が多く住んでいたりと、もともと多国籍な土地柄。だからあまり選手の出身地を気にするという感覚がないんです。これが他のローカルな都市だったらどうかはわかりませんけどね。
日本人選手が3人いることについても、たくさん選手がいる中での3人なので、ファンは『いい選手が来てくれた、やった!』くらいにしか思ってないと思います」
同じくロサンゼルス在住で旅行ライターとして多くの現地民との交流がある舟津カナ氏もこう答える。
「知り合いのドジャースファンからも日本人選手が3人いることについて、ネガティブな意見は聞いたことがありません。名門球団のドジャースはMLBの中でもコアなファンを抱えていることで知られていますが、中心選手が白人のアメリカ人じゃないとダメとは誰も思っていませんよ」
では、そんなコアなファンたちからの大谷人気はどうなのか。日本の球団で考えると、チームの看板選手が外国人になることは珍しいケース。しかし、「現地でも大谷選手の人気は圧倒的です」と話すのは前出の廣田氏。