「週3回、40分の早歩きを1年続けると2歳若返る」筋トレでもストレッチでも叶わない、脳の破壊を食い止める有酸素運動のスゴすぎ効果
スイス在住の医師・平井麻依子氏は、日々の幸福感は脳のコンディションを整えることで得られるという。今回は、脳手術の後遺症に悩んだ彼女が実際に実践した「脳にいいこと」から、仕事のパフォーマンスなどに関する脳の活性化のための方法を伝授する。
『「脳にいいこと」すべて試して1冊にまとめてみた』より一部抜粋、再構成してお届けする。
『「脳にいいこと」すべて試して1冊にまとめてみた』#2
課題を残したままランニングするとよいアイデアが湧く
ランニングをしているときに、デフォルトモードネットワークが働く人も多いです。
著名人だと、『ノルウェイの森』などで知られる小説家村上春樹さんも、週に70キロ走るランナーとしても有名です。
彼は、『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)にて、「僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、ということかもしれない」と述べています。
私は日中に走りに行くことが多いのですが、朝少しヘビーな仕事をして、何個か課題を残したまま走りに出ます。
すると、走っている最中に午前中の課題に対するよいアイデアが浮かぶことがあります。
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大体、最新科学系の本のオーディオブックを聞きながら走りはじめて、10分くらいすると、デフォルトモードネットワークが活性化してくるようです。アイデアが浮かびはじめると、オーディオブックを止めて走ります。
私の場合、小説やラジオだと上手くデフォルトモードネットワークに入れません。また、ランニングマシンなどでも上手くいきません。
人によって何をすればデフォルトモードネットワークに入りやすいかは異なるので、いろいろ試してみて自分に合ったものを見つけてください。
文/平井麻依子 写真/Shutterstock
「脳にいいこと」すべて試して1冊にまとめてみた
平井麻依子
2025/1/30
1,650円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4763141965
世界中の脳科学のエビデンスを自分の脳で実験。
医師が実践する脳のコンディションを整える方法。
「昔に比べ、仕事の処理能力が落ちた」
「なんとなく、毎日楽しくない」
「最近、イライラすることが増えた」
その悩みは、仕事のやり方に問題があるせいでも、
あなたが落ち込んでいるせいでも、
あなたを怒らせる人のせいでも、ありません。
ただ、「脳のコンディションが悪い」だけ。
この本では脳のコンディションを整えて
仕事のパフォーマンスや
日々の幸福度を上げる方法をお伝えします。
その方法はすべて医師である著者が
自分の脳で実験したものです。
きっかけは、自身の脳手術による後遺症に立ち向かうためでした。
医学知識、経験、ネットワークを総動員して
「脳のコンディションを整える」という100個ほどのエビデンスを集め
自分の脳を実験台にスタート。
◉科学的に裏付けられた「ストレス解消法」
◉脳を若返らせるのに効果的な「運動法」
◉やる気をもたらす“自分が主人公と思って過ごす”「マインド術」
◉幸せホルモンのオキシトシンを効果的に出す「人づき合いの方法」
など、本当に効果があった方法をこの1冊にまとめ上げました。
実践した結果、
◉判断がいままでよりも早くなった
◉週の半ばころには体が疲れてしまう……がなくなった
◉片頭痛が出なくなった
◉苦戦していた語学学習も新しい言葉がすんなりと入ってきた
という、“バージョンアップした自分”になって
見事、仕事復帰をかなえたのです。
特別付録として巻末に
脳のアンチエイジングや幸せホルモンを増やす方法
「2週間で脳のコンディションを改善する!」アクションシート付き。