科学的に裏付けられたストレス解消法とは?

買い物やドカ食い、ゲームがストレス発散に役立たないといわれても、一体どんなストレスの解消法が本当に効果があるのでしょう。

アメリカ心理学会は、効果的なストレスの解消法として、

「散歩をすること」「エクササイズをすること」「読書や音楽を楽しむこと」「家族や友達と過ごすこと」「瞑想をすること」「絵画の制作や鑑賞などクリエイティブな趣味の時間を過ごすこと」

などを挙げています。

産業医にも聞いてみました。

燃え尽き症候群やその手前の症状で、まだ本格的な治療が必要ではないと思われる人には、次のことを勧めることが多いといいます。

●太陽が出ている間に散歩をすること
●寝る前にベッドの中でストレッチをすること
●入浴をすること

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これらは、日常の中でも始めやすく、また効果が高い取り組みです。セロトニンをはじめとする癒やしのホルモンや、オキシトシンなどの気分をよくするホルモンを活性化させます。

すると、脳のストレス反応をシャットダウンし、体内のストレスホルモンを減らして、治癒反応やリラクゼーション反応を起こします。

逆に、効果が低いストレス発散方法としては、先ほどお話ししたドーパミンを分泌して興奮をもたらすお酒、ギャンブル、タバコ、ドカ食い、テレビゲームなどが挙げられます。

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効果があるストレス解消法というのは、ドーパミンを放出して報酬を期待させるものではないのです。

セロトニンやオキシトシンに働きかけるストレス解消法をした場合には、ドーパミンが放出されたときのような興奮を覚えません。

そのため、やっている本人はすぐにはその効果を実感しないことが多いかもしれません。しかし、続けていくことでそれによる変化に気がつきます。