「ミス東大だから」近づいてくる……“身内”は「家族と一部の友達だけ」

2020年度のミス東大に選ばれた、神谷明采さん(24歳)。自身のことを“炎上系”と呼ぶ彼女だが、ミス東大や港区通いだけでない別の顔も持っている。

それは四姉妹の次女としての顔だ。長女・りささん、三女・ちささん、四女・さささんと仲よさげに旅行や食事をする姿が、SNSに頻繁にあげられている。

神谷さんは「ミス東大になってから、家族のことが“大切”から“超大切”になった」と話す。ミスコン優勝後に、何が起きたのだろうか。

「優勝後に大学の中や外で、私に近づいてくる人がすごく増えました。

学内では友達が増えてうれしかったのですが、急に『一緒に写真撮ってもいい?』と聞かれたり、こっそり写真を撮られたりするうちに、だんだん気づいてきたんです。この子たちは私の“ミス東大”という肩書きと友達になったんだな、と。普通は友達と何でもないときに写真を撮ったり、隠し撮りをしたりしませんよね。

大学の外でも、他のミスの子たちとご飯に行くようになりました。でも、彼女たちとは本音で話せているわけではありません」(神谷明采さん、以下同)

ミスオブミス受賞時のスピーチ 写真提供/古舘プロジェクト
ミスオブミス受賞時のスピーチ 写真提供/古舘プロジェクト
すべての画像を見る

知り合いが増えると、本音で話せる友達も現れそうなものだが、ミス東大という肩書きから「清楚で賢くて上品だろう」という思い込みで近づいてくる人が多く、なかなか深い仲にならないのだという。

「『本読んでるんでしょ?』『毎日何時間勉強してるの?』と何回も聞かれます。もちろん本を読んだり、勉強もしたりしている日もありますが、疲れて本なんて読めない日もあるし、勉強せずにだらだら家でNetflixを見ている日もあります。

でも、そんな普通の私は、彼らの中で『ミス東大の神谷明采』ではないんです。才色兼備で完璧な人間でないとわかったら、離れていってしまうのではないかと不安に感じてしまい、結果的に増えたのは“一過性の友達”ばかりでした。

もちろん何回もご飯に行く子もいますが、ミス東大になってから知り合った人は、どんなに仲がよくても“身内に近い、外側の人”だと思ってしまいます」

では、どんな人が“身内”なのだろうか。昔からの友人との関係はどうか。

「しばらく接点を持っていなかった中学や高校時代の友人から、急に連絡が来るようになりました。でも決まって『どうせ私のことなんて覚えてないだろうけど』と言われます。私は昔から何も変わっていないのに、悲しいですね。

たしかにミス東大になって、近づいてくる人や知り合いの数は増えたかもしれません。でも、本音で語れるという意味での人間関係は、どんどん狭くなっていきました。身内だと思っているのは家族と、ごく一部の友達だけ。本当に信じられるのは家族だけですね」