「斎藤を貶めた主犯格」という動画のサムネイルに、竹内さんの顔写真が
11月の知事選に「斎藤氏を応援する」と言いながら出馬したNHK党の立花孝志党首は、街頭演説で斎藤氏はハメられたという主張や、Aさんのことを「10年で10名以上もの女性県職員と不適切な関係を結んでおり、不同意性交等罪が発覚することを恐れての自殺だと思われる」と中傷する話を繰り返し、それをSNSで発信した。
県議会関係者によると、別に目をつけられた関係者には深夜まで「斎藤知事に謝れ」と怒鳴る抗議の電話やメールが殺到し、SNSでも誹謗中傷のポストが相次いだ。
また、斎藤氏の支持者と名乗るグループは「チームさいとう」と銘打ったLINEアカウントを開設し、その中に誰でも登録や閲覧、書き込みが可能なオープンチャットを設けていた。
地元メディア関係者は、「このオープンチャットは斎藤氏に批判的な人物への攻撃の“起点”となり、ここに掲載された誹謗中傷の文言や動画などがLINE上で転送を繰り返され拡散されていったようです」と話す。
そして竹内氏もこのチャットで狙い撃ちにされた。
「もっとも目につくのは、『斎藤を貶めた主犯格』というタイトルの横に、竹内さんの顔写真をつけた動画です。これがYouTubeにアップされたあと、オープンチャットにURLが掲載され、拡散が呼びかけられました」(同関係者)
この動画は選挙後の12月、丸尾氏が虚偽内容の動画で誹謗中傷にさらされたとしてYouTubeに削除を求めた17本の動画のうちのひとつだ。
こうした“犬笛”ともいえる攻撃の呼びかけでどのような非難にさらされたのか、竹内氏は生前公に語っていない。
亡くなった理由は明らかになっていないものの、竹内氏が県議の辞職願を出した昨年11月18日の、同僚の上野英一県議の説明では、普段事務所を守っていた竹内氏の妻が精神的に追い詰められ、「もうこの政治の道からは退いてほしい」と訴えたと竹内氏は憔悴した状態で話していたという。