「M1KA」と名乗っていた加藤さん
加藤さんは3月28日に母親に「インターネットゲームで知り合った愛知県の友人宅に泊まりに行く」と言って家を出た。母親は翌29日に連絡が取れなくなったため警視庁亀有署に行方不明者届を出し、警視庁から連絡を受けた愛知県警が加藤さんのスマホの位置情報を追跡するなどして31日に江口容疑者宅を訪問。クローゼットの中から遺体を発見し、江口容疑者を逮捕した。
「江口容疑者は『オンラインゲームのことで言い争いになり、自宅にあった包丁で何回も刺した』と供述しました。遺体には20か所以上の刺し傷があり、死因は出血性ショックと確認されました。県警は殺人容疑で調べています」(愛知県警担当記者)
都内の高校に通い、4月から2年生になるはずだった加藤さんは、中学時代から友人の間でオンラインゲーム好きで知られており、江口容疑者とはバトルロイヤル(生き残り)方式のゲームを通じて知り合ったとみられている。
今回、その加藤さんが加わっていたというゲームチームの運営に関わった関係者・Aさんが取材に答えた。
「今は活動を休止している『J』というコミュニティの中にあったバトルロイヤルゲームに特化したeスポーツチームです。加藤さんが入って来たのは結成から2か月ほどたった2023年10月ごろでした。チームには誰でも入れるわけではなく、ゲーム技術の審査があり、それをクリアして入会してきました。
加藤さんは“Mika(ミカ)”と名乗り、仲間うちではそう呼んだり本名で読んだりしていました。DMで本名、大まかな居住地などをメンバーから聞いていたんですが、加藤さんは本名のほかに居住地を『東京都』と記し、『M1KA』と書いてミカと読むXのアカウント名を伝えてきていました」(Aさん)