「不同意性交に関しては、その可能性があると言っただけ」

約1時間の演説を終えた立花氏は次に2時間にわたり、数百人の希望者と「NHKをぶっこわーす」の決めポーズを撮る記念撮影を行なった。

それからさらに約5時間、公職選挙法でタスキをかけた選挙運動が認められる午後8時まで、支持者や独立系ジャーナリスト、抗議者らからの質問を延々と受け続けた。そこでも兵庫県知事選で、立花氏が発信した内容の説明に多くの時間が割かれた。

兵庫県知事選ポスターの掲示板。左下が立花孝志氏のポスター(撮影/集英社オンライン)
兵庫県知事選ポスターの掲示板。左下が立花孝志氏のポスター(撮影/集英社オンライン)

立花氏がいうAさんの「不適切な関係」に絡んでは、相手が「10人」にのぼると言った後に人数が変遷しているうえ、民事上の問題しかない不倫なのか性暴力犯罪である不同意性交等罪にあたるものなのかについても言っていることが揺れ続けている。

これらについて立花氏はこう弁解した。

「10人に関しては『複数』と聞いて、その後『相当数』と聞いてたから10人でええか、と。それは僕、謝ったでしょ。法律上は3人であろうが10人であろうが実は変わらないのよね。だからそこは、斎藤さんが(選挙序盤に)めちゃめちゃ押されていたから。ここは3人のとこ、10人でええか、と。そこは俺、尾びれ背びれ付けたって言っているやん。

でも、ゼロのものを10って言ったらいかんけど、3のものを10って言っても犯罪にはならない。皆さんに真実を知ってほしかった。3か10かっていう話にこだわるなら、そこは今流行りの盛った、だけ」      

「不同意性交に関しては、その可能性があると言っただけ。それは(疑いは)晴れていない。7人の女性と不適切な関係があったと聞いている。それが不同意性交なのか、ただの不倫なのかは分からない。7人の線で俺は間違いないと思っている。(証明できるものは)持っている」

さらに、この「7人」はパソコンを見て知ったのではなく、複数の人から聞いた情報だとしたが、その内容は裁判になれば示す、と話した。

当選の報をきいた直後の斎藤氏(撮影/集英社オンライン)
当選の報をきいた直後の斎藤氏(撮影/集英社オンライン)

立花氏が知事選で斎藤氏応援のためとして発した情報は他にもあるが、こうした発信の結果について立花氏は

「今回、兵庫県知事選は僕が発信していなければおそらくメディアが勝っていた」

「俺が(発信を)出すことで斎藤さんが勝った」

「俺が言ってへんかったらさすがにこうはならんやろ」

と発言。自分の応援があったから斎藤氏は当選したとの認識を強調した。