〈前編〉

入院生活で人生をやり直す

アトピーの治療のために通院した帰り道に転倒し、救急車で病院に運ばれた野口哲也さん(52=仮名)。

長いひきこもり生活で、初めて「やべえ!」と感じた瞬間だった。

「左膝蓋骨骨折」と診断され、搬送翌日に手術し、入院生活が始まった。担当の理学療法士はまだ若い青年。1日1時間のリハビリが終了する間際には、無邪気にこんなことを言う。