「ここ数年で初めて」警察も驚いた遭難事故

事故が発生したのは2月1日の午後。南魚沼署によると、亡くなったのはカナダ国籍の39歳女性で、職業はカナダの政府機関「農業・農産食料省」の職員だった。死因は胸を強く打ったことによる外傷性血気胸だった。

同署の関係者は、集英社オンラインの取材に対し、事故現場の特徴についてこう語った。

「今回の現場はロープウェーの『西側』にあたるエリアでした。通常、八海山でコース外滑走による遭難などのトラブルが多いのは『東側』なんです。この西側エリアでの遭難事案を扱うのはここ数年で初めてのことです」

六日町八海山スキー場(写真/PhotoAC)
六日町八海山スキー場(写真/PhotoAC)
すべての画像を見る

死亡した女性はプライベートで来日しており、友人の男性と2人でスノーボードをしていた。しかし、コースを滑走中、同行していた男性が女性の姿を見失ったという。

男性がGPS(全地球測位システム)の位置情報を頼りに捜索したところ、GPSの反応が滝つぼ付近でとまっているのを確認。午後3時29分、消防に「友人が遭難した」と通報した。警察と消防の救助隊が現場へ急行したが、女性が転落していたのはやはり高さ約20メートルにも及ぶ滝つぼだった。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)

救助隊が要救助者である女性と接触できたのは、通報から2時間以上が経過した午後5時50分。すでに日は落ち、雪深い山中での搬送作業は困難を極めた。

「女性を救助し、ベースキャンプまで連れて戻ってきたのが夜の9時40分でした。その後、搬送先の病院で死亡が確認されました」(同署関係者)