さまぁ〜ずの2人に学ぶ、アットホームな番組のつくり方
――入社1年目から「モヤさま」の4代目アシスタントとして活躍している田中さんですが、さまぁ~ずさんとの仕事を通じて、どのような学びがありますか?
本当にたくさんありますし、さまぁ~ずさんとの仕事はすべてが学びにつながっているのですが、一番は「スタッフとの接し方」ですね。
たとえば「モヤさま」では、ADさんやディレクターさん、カメラマンさん、音声さんなど、本当にたくさんの人がロケに参加しているんですよ。
そうした状況で、最初のころの私は、どうやって皆さんと接したらいいのか全然わからなくて。そもそも「この方は何を担当されているのだろう……?」みたいな。
でも、さまぁ~ずさんの場合、初めて現場に参加したADさんとかにも絶対に気付いて声をかけるんです。「あれ、キミいたっけ? 名前は?」みたいな。番組の打ち上げなどでも、そういう方々と優先的に喋りたいという気持ちが強いようで。
スタッフの皆さんと、隈なく会話して、コミュニケーションを取る。「支えてもらっている」という意識があるからこそ、三村(マサカズ)さんも大竹(一樹)さんもそう接しているわけですよね。そうしたお二人の姿勢は、本当に勉強になります。
――エッセイ内の鼎談で、さまぁ~ずさんが「田中の売りは思い切りのよさ」と指摘していましたね。
もともとそういう部分があるのかもしれませんが、「せっかくカメラが自分に向いているんだから、何かしなきゃ!」と思ってしまうんですよ。
特に「モヤさま」は収録ですが、生放送みたいなものなんです。街の方々とのやりとりは、瞬間的にしか生まれない奇跡のようなもので。
ポンポンと気持ちのいいスピード感を止めたくなくて、「どうしよう~!」と考えている余裕はないんです。
そうやって絞り出されたものが、たまたまアレなだけで(笑)。だから、思い切りがいいも何も、特に何も考えていないんですよ。