日々のストレスは「1人パーティー」で発散
――今、プライベートで熱中していることはありますか?
最近は旧型のデジタルカメラを持って、出先でパシャパシャ写真を撮っています。
以前はフィルムカメラを持ち歩いていたのですが、先日秋葉原のカメラ店でおじいちゃん店主にいろいろ説明してもらい、おすすめされた古いデジカメをそのまま買いまして。今では基本的にカバンに入れて、いつでも撮れるようにしています。
――田中さんは、普段どうやってストレスを解消しているのでしょうか?
「1人でご飯を食べに行く」ですね。自分だけが食べたいもの・飲みたいものを注文する……“1人パーティー”みたいな(笑)。私にとってはそれがすごく贅沢な時間で、満たされていると感じます。
――今後、どんなアナウンサーになりたいですか?
視聴者の皆さんから見える仕事・見えない仕事がありますが、1つ1つ絶対に手を抜かないでやっていきたいです。
そうすることで、テレ東では多様な領域の番組を担当できる、ということを体現していきたい。
それと、「このジャンルは、田中だとあんまりなんだよね」と言われることなく、どんな内容でも安心して任せてもらえるようなアナウンサーになりたいと思っています。
――今回のエッセイは、日常に生きづらさを感じている方々がホッと息をつけるような内容にもなっていると思います。そうした同世代の方々に対して、田中さんがアドバイスを送るなら?
私からアドバイスなんて、とんでもないですよ。でも、葛藤している人が自分以外にもいるとわかるだけでも、きっと安心できる部分があると思います。
なので……ぜひエッセイを買って読んでいただく、ということで(笑)。
――(一同笑)
きっと「この人、何言っているんだろう」とか、「なんだか楽しそうに働いているな」とか、いろんな感想があると思います。
でも、このエッセイに載っていることが私のすべてだと思って、受け止めていただきたいですね。皆さんからどんな感想が聞けるのか、今から楽しみです。
〈前編はこちら『テレ東・田中瞳アナ「『モヤさま』で私は“丸裸”にされてしまうんです」…』〉
取材・文/毛内達大 撮影/恵原祐二