〈東大首席卒の女性弁護士〉「学生時代はガリ勉男子と、財務省時代は同僚と」なぜ努力の継続にライバルは必要不可欠なのか
人間には本能に刷り込まれた競争性があり、努力を続ける上でライバルの存在は必要不可欠である。
積み重ねが苦手な人々に対し、山口真由氏が具体的な努力の実践方法を説いた書籍『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』(扶桑社)より一部抜粋・再構成してお届けする。
天才とは#2
「まわりの人より頑張ろう」で続く
努力をする際に、もっともやってはいけないのが、「自分との戦い」に持っていくことです。
もちろん、自分に対して厳しく、ストイックな生活を好む、生まれながらのアスリートのような方であれば、そういった「自分との戦い」に耐えることができるかもしれません。
しかし、私たちのような普通の人が「自分との戦い」に持っていくと、たいていはうまくいきません。孤独な戦いに挑むよりも、ライバルと一緒に頑張るほうが続けることができます。
これは、なかなか続けることのできないダイエットでも同じです。ひとりではすぐにやめてしまうダイエットも、友人とスポーツクラブなどに通って、「体脂肪燃焼バトル」に持ち込んでしまえば、意外に続いてしまうものです。
今はSNSなどによって、オンライン上でもかんたんにライバルが見つけられます。
たとえば、近年流行っているランニング。しかし、やっていることは決まったコースを来る日も来る日も走り続けることです。これも、ライバルがいないまま続けるのはとても難しいです。
しかし、スマートフォンでランニングアプリをダウンロードすれば、自分の走った距離や時間などを正確にはかることができるうえに、同じアプリをダウンロードしている者同士で、競い合うことができます。
こういった「ライバル」をうまく取り入れることで、努力を続けることを身につけてみるのも手でしょう。
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図/書籍『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』より
写真/Shutterstock
『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』(扶桑社)
山口真由
2024/11/2
1,045円(税込)
244ページ
ISBN: 978-4594099084
テレビで話題の美人弁護士が「努力が続くメソッド」を公開!
東大法学部を首席で卒業、財務省勤務を経て、現在は弁護士として活躍する著者が明かす、無理なく努力を続けられる37の秘訣。
【メソッド例】
・不得意なことは努力しなくていい
・道具はひとつにこだわる
・スケジュールはあえて立てない
・大人になってから活きてくる 「ガリ勉」
・朝食は早めに、昼食は遅めに
・基本書のネット注文はNG
・ルールには「抜け道」を
・努力はまわりに見せること!
・努力が続く習いごとと続かない習いごと
(本文より)
東大に入学すると、「そもそも頭の出来が違うんでしょう?」「天才は努力の必要がなくて羨ましいわ」というようなことをまわりから言われたりして驚きます。
私は東大に通って、最終的には法学部を首席で卒業しました。ですが、私は自分のことを「天才」だと思ったことは一度もありません。また、私を含めて、東大においても、努力が不必要な「天才」には、少なくとも、私は出会いませんでした。 まず、「努力すること」とは何かについてです。私にとってあることのために努力することは、その何かを「反復・継続」することを指します。
これは要するにアスリートのトレーニングと同じです。 重要なことは、まず、何を反復・継続するかを見つけ出すこと。それさえ見つかれば、あとはちょっとした工夫で続けることができるはずです。