「行け! キース!!」ロックスターの責任感
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズにとって、1970年代のある時期は、音楽よりもドラッグが中心の生活だったに違いない。
ストーンズが70年代に発表したスタジオアルバムが、すべてチャートの1位を記録したこともすごいが、キース個人はさらに9日間一睡もしなかったというコカイン最長覚醒記録や、ニュー・ミュージカル・エクスプレス誌の「次に死にそうなロックスター」ランキングで10年連続1位という大記録も所持している。
トップから落ちた時はがっかりして「しまいには9位まで落ちた。何てこった、もう死にたくなったぜ」と本人はジョークを飛ばした。
キースのドラッグ生活は、警察との闘いの日々でもあった。キース自身の言葉を借りるなら、それは「権力vs庶民」ということになる。