「行け! キース!!」ロックスターの責任感

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズにとって、1970年代のある時期は、音楽よりもドラッグが中心の生活だったに違いない。

ストーンズが70年代に発表したスタジオアルバムが、すべてチャートの1位を記録したこともすごいが、キース個人はさらに9日間一睡もしなかったというコカイン最長覚醒記録や、ニュー・ミュージカル・エクスプレス誌の「次に死にそうなロックスター」ランキングで10年連続1位という大記録も所持している。

トップから落ちた時はがっかりして「しまいには9位まで落ちた。何てこった、もう死にたくなったぜ」と本人はジョークを飛ばした。

2024年12月18日には81歳になるキース・リチャーズ 写真/Shutterstock
2024年12月18日には81歳になるキース・リチャーズ 写真/Shutterstock
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キースのドラッグ生活は、警察との闘いの日々でもあった。キース自身の言葉を借りるなら、それは「権力vs庶民」ということになる。