「JUMP!STEP!!ホッピング!!!の巻」(ジャンプ・コミックス第74巻収録)
今回は、ホッピングをハードな競技化することに成功した両さんが、一攫千金を目指して過酷なレースに挑むお話をお届けする。
ホッピングとは、自転車の空気入れに似た形状をした遊具で、上部にハンドル、下部に足場がついた棒の上に人間が乗って使用する。地面に接する棒の先端には押しバネが仕込まれており、乗った人間の体重で圧縮されたバネが伸びる力でジャンプして遊ぶのだ。
日本では1956年から1957年にかけて、第一次ホッピングブームが訪れた。しかし、胃下垂や足の骨膜炎などを引き起こすとして、またたく間にブームは終焉を迎えた。ホッピングによる健康被害が証明されたわけでもないのに、風評被害的な現象が起こったのだ。
なお、1958年から1959年にかけて流行した大きな輪っかを腰などで揺らして回転させる「フラフープ」においても、これと同様の現象が起きている。
その後、1980年代には再度子どもたちの間で流行となり、以降は遊具のひとつとしてそれなりに定着を見せた。運動器具のひとつとして小学校に配されている時期もあったようだ。
なお、2010年代半ば以降には、ホッピングはBMXやスケートボードのようにエクストリームスポーツ化され、競技化されている。1991年に描かれた本作での両さんの目論みが、四半世紀を経て現実になったわけだ。
それでは次のページから、両さんがホッピングをトレンド入り&エクストリームスポーツ化させるお話をお楽しみください!!