「焼肉×白米は最強なのに…」焼肉には発がん性があり、白米は糖尿病や脳卒中のリスクを上げる…最新のエビデンスに基づいた“本当に身体に悪い食べ物”とは
「焼肉に白米」という黄金の組み合わせを好きな人も多いだろう。しかし、国際がん研究機関(IARC)が「牛肉や豚肉には発がん性リスクがある」と発表したことをご存じだろうか? しかも焼いたものの方がリスクが高いという。そして白米もまた、病気のリスクを高めることが分かっている。
UCLA准教授で医師である津川友介の著書『正しい医学知識がよくわかる あなたを病気から守る10のルール』より一部抜粋・再構成し、その詳細を解説する。
正しい医学知識がよくわかる あなたを病気から守る10のルール #1
健康に悪い食べ物③ バターなどの飽和脂肪酸
油にも健康に良い油と、健康に悪い油がある。一般的に、常温で固形で、乳製品や肉などの動物性の脂肪のことを飽和脂肪酸という。
一方で、常温で液体で、植物に由来する油のことを不飽和脂肪酸という。
健康に良い油の代表格が不飽和脂肪酸のオリーブオイルであるのに対して、健康に悪い油の代表はバターなどの飽和脂肪酸である。
バターの摂取量が多い人ほど、わずかであるものの死亡率が高いということが複数の研究をまとめた研究[*8]で報告されており、バターは健康に悪い食品であると考えられている。
たまに楽しみとして嗜むくらいであれば問題ないと考えられるものの、日常的に使う油に関してはオリーブオイルなど植物性の油にすることをおすすめする。
図/書籍 津川友介著『あなたを病気から守る10のルール』
写真/shutterstock
正しい医学知識がよくわかる あなたを病気から守る10のルール
津川 友介
2024年10月18日発売
682円(税込)
256ページ
ISBN: 978-4-08-744707-1
為末大さん(元陸上選手)
健康の〈型〉がここにある。健康知識を手に入れることは、最も効率が良い投資なのだ。
宋美玄さん(産婦人科医)
この一冊には、健康に関するあらゆることが高いエビデンスレベルのもと網羅されています。
高価なサプリやダイエット法に「なんとなく良さそうだから」と飛びつく前に読んでほしい。
人生を楽しみながら健康になれる〈最短ルート〉を示してくれる本。
市原真(病理医ヤンデル)さん(医師)
「行動選択の拠り所」になる医学に気軽にアクセスできる。
私はもう一冊買って親に送る。
少し意識を変えるだけで、重い病気になるリスクを劇的に下げられる――!
最新研究から明らかになった、健康に生きるための黄金のルール。
医師で世界的な研究者である著者が、質の高い論文175本を選び抜き、
がんや脳卒中、糖尿病、アレルギーになるリスクを劇的に下げるメソッドをまとめました。
「7時間以上寝る」心筋梗塞のリスク20%減、
「白米を1日1杯以下にする」糖尿病のリスク24%減など、
具体的な方法を食事・睡眠・運動・入浴といったカテゴリー別に網羅。
確かな科学的根拠(エビデンス)を1冊の本にぎゅっとまとめました。
病気になってしまうその前に知っておきたい、今日から実行できる「最強」の健康習慣。
【本書で明かされる驚きの事実】
●牛肉や豚肉はガンのリスクを上げる
●1日1杯のお酒は脳卒中のリスクを下げる
●太る野菜・果物もある
●糖質制限ダイエットは死亡率を高める上、リバウンドしやすい
●サプリメントはほとんど気休め
●睡眠時間を1.5時間単位にすると良いというのは都市伝説
●サウナは心臓疾患による突然死のリスクを下げる
●ストレスとがんは関係ない
●加熱式タバコにも多くの有害物質が含まれている
●受動喫煙で毎年赤ちゃんも含めた1万5000人が亡くなっている
●子どものアトピーは保湿によって予防できる
●花粉症を根治できる治療法がある
●かぜに抗生物質は無意味
●がんを予防するワクチンがある
etc.…
人生100年時代、病気にならずに健康に生きたい人必読の一冊。
(装画・ヤギワタル)