大企業として当然の対応、時限爆弾を抱えていられない
二つ目のポイントは、書類送検が発表された日に吉本興業が斉藤を契約解除したこと。
斉藤側と被害女性側は、性的同意があったか、なかったかの点で主張に食い違いがある。
その詳細が明らかになることを待たずして、吉本興業は斉藤との契約を解除。
それは大企業の体裁を守るだけではなく、どれだけ売れっ子であっても、今後のリスクの方が大きいと判断したからにほかならない。
そもそも斉藤に不貞行為が発覚したのは、これで3度目。
もちろんそれは表沙汰になっているものだけで、斉藤の行ないを見ていると、掘ればザクザクとスキャンダルが出てきそうである。
もっとも大切にするべき妻子を何度も裏切った斉藤は、人間性が問われても仕方がない。
しかも今回は、ロケバスの中での出来事。相手との同意があったかなかったかはいったん置いておいて、新宿の街中という“ほぼ”公衆の面前で、仕事中にそういったことをやらかしてしまうところを見ると、一度欲に火がついたら止められないタイプなのだろう(性欲だけではなくギャンブル欲もしかり)。
たとえ今回の件が嫌疑不十分で不起訴になったとしても、懲りない体質の斉藤がまたいつトラブルを起こすか分からない。
吉本興業としては、そんな“時限爆弾”のような存在は危なっかしくて持っておくわけにはいかなかったのではないか。