進次郎氏、高市氏の不安要素をアピールしたい石破陣営

一方の石破、高市両陣営は、派閥へのアプローチはもちろんのこと、立憲民主党の代表選で野田佳彦元首相が選出されたことで「進次郎VS野田の論戦では、進次郎氏のボロがすぐ出てしまう」という党内の不安を自陣営の追い風にしたい考えだ。

高市早苗氏(本人Facebookより)
高市早苗氏(本人Facebookより)

「進次郎氏は総裁選期間中、解雇規制見直しに関する発言だけでなく、海外から輸入されるミネラルウォーターの購入をやめて国産水や水道水に変えれば『可処分所得が増加する』という発言もし、『大した金額差じゃない』『個人の好みもあるのに』などと呆れの声が上がりました。

総裁選期間中だけでこうなのですから、野田氏との丁々発止の論戦に耐えられるのかという不安は、党内で日に日に大きくなっています」(自民党関係者)

さらに、石破氏陣営は、野田氏の穏健保守的な立ち位置も、自陣営にプラスに働くとみているという。

石破茂氏(本人Facebookより)
石破茂氏(本人Facebookより)

 「仮に総選挙で高市VS野田の戦いになると、右派色の強い高市氏を敬遠する中道の有権者が、野田氏率いる立憲に流れてしまうのでは、という懸念も高まっています。その点で石破氏のほうが幅広く国民の支持を集められるとアピールしたい考えです」(同前)