相方・小林が初めて結婚を知らされた瞬間
—お相手の親御さんにご挨拶に行かれたときは、緊張しましたか。
友保 はい。僕の仕事がよくないとね。芸人に俺の娘は渡さん、的な。
—ちなみにどんな格好で行かれたんですか?
友保 僕、あれです、レスリングの格好でいきました。
小林 ハンカチ入れて。血まみれのハンカチ。
友保 ただ向こうのお父さんもレスリングの格好してはったんで。完全に背中つけてんのに「(背中)ついてない、お前みたいな仕事認めん!」って言われたんで。今度はお父さんの歯折っちゃいました。
—娘と親の歯を両方折った。
友保 でも、しょうがないですよ。老人性の歯って柔らかいんだから。
—娘はかわいいですもんね。お父さんは戦いますよね。
友保 わしまだ赤ちゃんおらんすけど、もし娘産まれて結婚する言うたら、一応まず男シバきますよね。どうします? もしわしが「お嬢さんをください」って来たら。
—うーん。
友保 「僕の仕事はキャンドル作りです。娘さんをください」だったらどうします? お父さん、僕のキャンドルを一回嗅いでくださいって言われたら……それは嗅ぐな、おもろそうやしな。
—娘が結婚せずにずっと家にいられるほうがイヤかもしれないですね。
友保 いいですもんね、実家。楽やもんな、外知らんかったら。外知ってしもうたら、実家なんかおってられんけど。 死ぬまで自分の部屋でLEGOブロックしときたかったもんな。
—ちょっと気づいてしまったんですけど。
友保 なんですか。
—ここまで結構しゃべっていただいてますけど、ほとんど本当のことがないですね。
友保 たしかに。
—小林さんに聞きますね。小林さんが友保さんの結婚のことを聞いたのはいつだったんですか。
小林 今年の12月頃に公開されるであろう漫才ブーム(「漫才ブーム 10年間ツアー(2024-2033)」)のYouTube撮影のときですね。
友保 そう、沖縄行ったときにな。
小林 8月の10日ぐらい。
—本当に直前だったんですね。
友保 俺、自分の誕生日に(婚姻届)出すっていう1番気持ち悪いことしたんで…。よほど男がすることじゃない。
小林 (結婚報告したとき)なんて言ったんやっけ、みんな。
友保 いや、俺が覚えてんのは、「結婚します」言うたら全員が「おおおお、へええええ」って5秒ぐらいスベった。場が凍りついた。やってしもうた。
小林 変な空気流れたな(笑)。
友保 5秒ぐらい変な空気流れて、ヤバって思ったら、(ミルクボーイ)駒場さんがちっちゃい声で「結婚かぁ」って。駒場さんが1番噛み締めてくれて。で、そこにある酒、全部飲んで寝ました。
—小林さんはどう思いましたか。
小林 いや、もうするやろなとは思ってました。なんかそういう話を……ちらほら。いよいよ追いつめられそうみたいな。
—そういう話するんですね。
小林 二人で、ではないですよ。喫煙所とかで他の人と話してるのが聞こえてきたんで。