指原も危惧していたフワちゃんの危うさ
また、別番組のディレクターは「壊し屋とか破壊者として江頭2:50さん的な使われ方ですよね。その後、いい意味で人に気をつかわないキャラクターが認知され、破壊者からタレントとして人気者になっていきましたよね。今回の不適切投稿が非難されるまではフワちゃんのそういうところを注意するほうがダサいみたいな空気があったのかもしれない」とまで言った。
フワちゃんは、2017年に某事務所を解雇されてからは無所属のフリーランスとして活動していたため、スケジュール調整するマネージャー的な存在はいただろうが、“教育”してくれる存在はいなかったのではないかと推測される。前出のテレビ局の制作関係者はこう話す。
「唯一のバックはフワちゃんの大親友であり、テレビ業界に連れ込んだ存在である指原莉乃でしょう。さっしーが2019年4月に『ウチのガヤがすみません!』で“大注目のYouTuber芸人”と紹介してからテレビで引っ張りだこになりました。その後さっしーが、テレビに出るときのノウハウを教えたり、Xへの投稿についても“そういう発言はよくない”とチェックし、削除させたこともあったそうです。けれど今回はさすがにさっしーもかばいきれないところはあったでしょうね」
2020年5月に発売された『フワちゃん完全攻略本』というムック本では指原とフワちゃんの対談が収録されている。そこで指原はこう述べていた。
絶妙なラインで生きている子だなって思った(笑)。英語を話せたり、気を使えたりと常識もあるんだけど、本質的にどこか欠けている部分があるから、いつか大炎上して終わると思う!
フワちゃんはこのまま終わってしまうのだろうか。一部業界関係者の間では「過去にも芸能人の不適切な発言はあったが、ここまで“迅速”な番組・CMの中止対応は初めてではないか」との声もある。
非のない者に「死んでくださーい」という衝撃的すぎる言葉を向けたフワちゃんに起死回生のチャンスはあるのか。
一方で、“いつかどこかでやらかす”と思いながらも、フワちゃんを便利に重用していた制作側も、このまま使い捨てにするというのもあまりに身勝手ともいえないだろうか。
取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班