昭和はロングスカート、
平成はミニスカが令和ギャルのイメージ
ガイド役の平成レトロ研究家・山下メロ氏解説のもと、平成14年生まれで20歳、eggモデルのみりちゃむさんに90年代平成レトロ文化をぶった斬ってもらいます!
――まずは昭和レトロと平成レトロ、それぞれの定義の違いを教えてください。
メロ 昭和は60年以上と長いので、ざっくりと昭和レトロと語られるのは『ALWAYS 三丁目の夕日』で描かれたような高度経済成長期のころ(1950年中盤~70年代前半)の文化を指すものでした。
ただ、最近になって昭和レトロというと80年代、純喫茶のナポリタンやクリームソーダや80年代アイドルなど、昭和後期の文化を指すことが多くなりました。いわゆる“バブル景気”で日本全体が浮かれていた時代ですね。
――平成に入るとそのバブルもすぐに崩壊します。
メロ 昭和は働く世代が力を持っていてそれが文化に反映されていましたが、バブル崩壊後は女子高生など若者がカルチャーをつくる時代に。さらに2000年以降はインターネットの普及でテレビのような既存のメディアの及ばないところで自分を表現できるようになりました。それが平成カルチャーの特徴ですね。
――今回はファッション編ということで、みりちゃむさんは昭和と平成のファッションにどのようなイメージがありますか?
みりちゃむ 昭和はスカートが長い! 平成は……元コギャルだったおかんから聞いた話だと、ギャルはみんなミニスカ&ロングブーツだったって。
メロ 平成ギャルというと、コギャル以前のギャルにジュリアナ東京でおなじみのジュリ扇が流行りました。
みりちゃむ 知ってるけど、これは昭和のイメージだな~。
メロ ボディコン自体が登場したのは昭和の終わりだけど、ジュリアナ東京が開業したのは平成2年。ジュリ扇はジュリアナ東京で“お立ち台の女王”と呼ばれた荒木師匠(荒木久美子)が始祖とされてます。
定かではないですが、エアコンが故障したときに紙の扇子が配られて踊りに使われはじめ、それよりもさらに目立つようにと派手な羽つきの大扇子が持ち込まれたことが発祥だとか。
みりちゃむ へ~。