「スタッフ受けはよかった」

とはいえ、このコンプライアンスの厳しい時代、いつかやらかす心配のあるタレントを番組で起用し続けるリスクは考えなかったのか? それについては別のバラエティ番組のADがこう答えた。

「フワちゃんはキャスティング時によく挙がる名前です。コントロールの利きにくさがすでに視聴者にも認知されてるから、『フワちゃんがやったことだから仕方ない』と見てもらえて苦情にも繋がりにくい。
仮にフワちゃんが出過ぎたことをしても、番組ではなくフワちゃん自身にヘイトが向きやすいから番組のせいにならないというか……。もちろん番組として謝罪することもありますが、フワちゃんだからと許されることを見越していた部分も大いにあります」

火種となった引用リポスト
火種となった引用リポスト

また、制作側としては「台本通りに動かないチャレンジングなところも買っていた」とも言う。スポーツバラエティ番組で中堅芸人とともにフワちゃんが出演するコーナーを担当したディレクターは言う。

「番組には台本があり、我々としては演者がその通り完璧にやってくれたら助かる反面、予定調和を壊してほしいという思いも常にある。そういうときにフワちゃんはいい風を吹かせてくれてました。
私が担当したスポーツバラエティ番組ではお題を全力でこなし、スタッフ受けもよかった。フワちゃんの無礼な態度を疎ましく思うタレントさんはいたかもしれないですが、私の知る限りスタッフ受けはよかったです」

あるワイドショー番組のプロデューサーは「ああ見えて意外と常識はあったし、若手代表、若い声として使いやすい子だった」とし、だからこそ「今後も現場としては使いたいけど、フワちゃんを今後出せるかどうかはあくまでも局判断」と肩を落とした。