議員が酒を酌み交わす横でひとり読書…課題はコミュ力?の石破氏

総裁選に向けた動きが最も注目されているのが、世論調査の「次の総理」トップ常連の石破茂氏だ。7月27日には地元・鳥取で「この国を鳥取から変えたい。国を変える役割が果たせれば望外の幸せだ」と発言し、総裁選への意欲をにじませた。

「これまで自身が大きな派閥に属してこなかったことや、党内の不人気が弱点となっていた石破氏でしたが、今回は党内に『派閥の論理での総裁選ではダメ』という雰囲気があり、石破氏にとって最大のチャンスとなっています。

石破氏の地元、鳥取・島根選出の青木一彦参院議員も茂木派を退会したこともあり、今回は石破氏を支援する意向をにじませています」(全国紙政治部記者)

石破茂氏(本人Facebookより)
石破茂氏(本人Facebookより)
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石破氏も自身への追い風を意識し、精力的に各地を回って支持拡大に余念がない。
最近、石破氏が街頭演説に立った地域の関係者は「演説の前には熱心にご当地情報を聞いてきて、演説に取り入れていました」と明かす。

ただ、ここに至っても石破氏の出馬が確実とは言い切れないのが現状で、自民党関係者は「推薦人を集められるかどうかは、菅義偉前首相ら大物の動向次第。ただ、菅氏の本命は小泉進次郎氏ともささやかれています……。

石破氏は、赤坂の議員宿舎の食堂で他の自民党議員が楽しく酒を飲んでいても、隅でひとり読書しているような人。勉強熱心ですが、仲間づくりは相変わらず苦手です」と語る。