疑惑の知事は県民からも総スカン
斎藤知事を巡っては、日常的にキレ散らかすパワハラや、視察先で目についた特産品や商品を“ごっつぁんです”とばかりに届けさせるたかり体質がクローズアップされてきた。
4月から県の幹部職員2人が相次いで自死。その背景に違法な公金支出疑惑や、こうした問題を指摘した公益通報者の保護制度を無視した人事報復があった可能性があることも明らかになっている。
あまりの深刻さに、3年前の知事選で推した自民党県連も辞職を求めているが、知事本人は「選挙で大きな付託を受けた。県政を前へ進めていくのが私の責任」と繰り返し、知事を続ける構えを崩していない。
こうした中、斎藤氏がトップにいること自体が県政の障害となっているとの悲鳴が次々と上がっている。
「“ため池マン”のポスターを幼稚園などで貼らせてもらえないんです」
そんな声まで現役職員から届き始めたと県関係者は怒りの口調で話す。
「ため池が約2万1500も県内にある兵庫県は、斎藤氏の知事就任前からため池保全条例を設け、子どもたちにも重要性を知ってもらえるようにと“ため池マン”というゆるキャラをつくり広報をしてきました。ところが今や、ため池マンまでが憎しみの対象になっています」(県関係者)
斎藤氏は昨年4月、環境保全イベントに登場。斎藤氏はコスプレ好きで知られ、各地のイベントに登場してきたが、この時もため池マンに扮して現れ、自身のSNSに写真付きで「私も変身。」とポストしている。
「ため池マンは斎藤知事だというイメージが付き、ポスターの他にも『イベントへの影響も大。チラシも配れません』という声が出ているのです」(同関係者)
県の事業に長年協力した人に感謝状を贈ろうとしても「斎藤元彦知事名の感謝状はいらん」と拒否される事態も起きているという。
「現場は困っています。これ、県政の停滞じゃないんですか。知事には早よ辞めてもらわんと」と、この関係者は憤慨する。