「誰かのためではなく、自分の人生を生きてほしい」 

––––今の日本の制度に対して、何か思うことはありますか?

タカフミさん 同性カップルにも、男女カップルと同等の権利を認めてほしいと思っています。

ハヤトさん 2人で住む家を探していたとき、不動産屋で「男同士だとオレオレ詐欺とか、犯罪の拠点にされる可能性があるから貸せません」って言われたことがありました。そういった契約をするときに、生きづらさを感じます。

「自分たちもほかの人と同じように働いて、納税して、普通に生きているだけなのに、何で同性カップルっていうだけで、こんなにも違うんだろう」と感じるので、同性婚を認めてほしいです。

(写真/集英社オンライン編集部)
(写真/集英社オンライン編集部)

––––同じような立場の方から相談を受けることはありますか?

ハヤトさん 将来的に子どもが欲しいゲイカップルやトランスジェンダーの方からDMで相談を受けることがあります。

タカフミさん 最近は、子どもが欲しいゲイカップルもかなり多くなってきていますね。

ハヤトさん その方々の話を聞いていると、ゲイだから子どもをあきらめなきゃいけないとか、同性カップルだから結婚できないと思い込んでいる人が多いなと感じます。「ゲイだからあきらめなきゃいけない、ということはないんだよ」と発信していきたいです。

––––そういった悩みを持った方に何を伝えたいですか?

ハヤトさん LGBTQの方の中には、誰にも悩みを打ち明けられない方も多いと思うんです。結婚や子どもを授かることに対して、男女カップルでは祝福されるのに、ゲイだからネガティブなイメージを持たれたり、黙っていなきゃいけないと感じたりする方も多いでしょう。カミングアウトが正義だとは思いませんが、カミングアウトによって変わる人生もあるので、誰かのためではなく、自分の人生を生きてほしいです。

––––今後の活動において、何か目標はありますか?

ハヤトさん 最近、LGBTQの結婚相談所を2人で始めたので、ご縁を結んで家族を作るお手伝いをしていきたいです。

タカフミさん LGBTQに対するネガティブなイメージを払拭していきたいです。ゲイだからかわいそうとか、ゲイだから子どもができないとか、そういったイメージを変えていきたいと思っています。

(写真/集英社オンライン編集部)
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