1杯200円 激安のそば屋を直撃取材

東京都江東区のJR潮見駅から歩いて5分ほどの場所に店を構えているのが、「立喰そば 大むら」。看板を見てビックリ、なんと、そば・うどんを1杯200円で提供している。店内はまだ新しく清潔感があって、とても激安価格でそばを出す店とは思えない。

しかし店の壁に貼ってあるメニュー表を見ると、「ひとくちカツ 50円」「コロッケ 50円」「白身魚フライ 50円」「きつね 50円」「かきあげ 100円」「かき氷 200円」「缶ビール 250円」などなど、まるで10年、20年前にタイムスリップしたかのようなラインナップだ。

ありえないほど安いメニューの数々(編集部撮影、以下同)
ありえないほど安いメニューの数々(編集部撮影、以下同)
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いったいなぜ、ここまで安い価格で店を開いているのか、そもそもこれでやっていけるのだろうか、店主の大村好圭さんに店の成り立ちを聞いた。

「18歳から65歳くらいまでトラック運転手をしていまして、7年前にこの店を開きました。20年くらい前からそば屋をやりたいと思っていたのですが、その時は家族に大反対されてしまって……。

そして8年前、トラックが壊れてしまったのを機に、ドライバーを引退して夢だったそば屋を開く決心をしました。しかし店をオープンするまでは女房にだけ話していて、親や息子らには一切話をしていませんでしたね」(大村さん、以下同)