海外YouTuberによってグローバル化した立ちんぼ
JNTO(日本政府観光局)によると、2024年5月の訪日外国人の数はおよそ304万人となり、前年(2023年)同月比では60.1%増加。コロナ前の2019年5月のおよそ277万人を30万人近く上回り、3ヶ月連続で300万人を突破した。
そんな外国人観光客たちに今、ナイトレジャースポットとして注目を浴びているのが、「立ちんぼの聖地」として知られる新宿・大久保公園なのだという。歌舞伎町ウォッチャーの仙頭正教氏はこう語る。
「もともと大久保公園に立ちんぼを買いにくる外国人の数は少なく、それも日本に住んでいるアジア系の男性がほとんどを占めていました。
ところが、昨夏ごろから、外国人の数は増加。週末の夜になると、大久保公園には日本人を含めて100人以上の男性たちが押し寄せますが、全体の10分の1ほどは外国人が占めるようになりました。
欧米系からアジア系まで国籍はさまざまで、立ちんぼを買わずに見物するだけの外国人観光客も少なくありませんが、昨今の盛り上がりはピークといっていいでしょう」
大久保公園を訪れる外国人のなかには、一言も日本語を話せない男性も珍しくない。その場合、英語で立ちんぼに話しかけたり、Googleの翻訳アプリを使って交渉する外国人もいるというが、なぜ大久保公園はここまで外国人に人気になったのか。
「一番大きな理由にあげられるのが、海外YouTuberの存在でしょう。実際に『立ちんぼの聖地』として大久保公園が注目を浴びはじめた昨年春ごろから、スマホで自撮りしながら歩いている配信者風の外国人男性の姿をよく見かけましたし、YouTubeで『OKUBO PARK』などと検索すると、海外に向けて配信されたその手の動画が見つかります。
そうした影響もあり、日本のナイトレジャースポットとして海外で広く知られるようになったのでしょう」(同)