警察の一斉摘発が一段落…大久保公園に戻ってきた“立ちんぼ”たち

路上売春する女性が後を絶たないことから”立ちんぼの聖地”とも呼ばれていた大久保公園は昨年、警視庁が周辺での取り締まりを強化。警視庁保安課によると、昨年1月から12月19日までに売春目的で客待ちをしたとして、140人の女性が逮捕された。これは一昨年の約3倍にも及ぶ数字だった。

この甲斐もあってか、一時、浄化成功に思われた大久保公園。しかし、長年にわたり大久保公園の立ちんぼを取材する歌舞伎町ウォッチャーの仙頭正教氏はこう話す。

大久保公園に立てられた路上売春対策の看板
大久保公園に立てられた路上売春対策の看板
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「警察の集中摘発により、一時、大久保公園の立ちんぼは”壊滅状態”に追い込まれていました。ところが今年3月ごろから公園の南側の大久保病院側ではなく、ひとつ隣の路地に彼女たちは戻ってきており、20人以上の立ちんぼが並ぶ日も珍しくありません」

いったいどうしたのか。仙頭氏は続ける。

「昨年秋ごろはほぼ毎日のように警察がパトロールを行なっており、そこには買う側に扮した私服警官もいたから、彼女たちは撤退せざるを得なかった。
そうした集中摘発がひと区切りしたからなのか、最近は警察のパトロール回数も減ってきたので、立ちんぼも復活したというわけです」

大久保公園に戻ってきた立ちんぼたち(撮影/集英社オンライン)
大久保公園に戻ってきた立ちんぼたち(撮影/集英社オンライン)

はたして実際のところはどうなのか、4月4日、午後7時ごろに大久保公園へ向かってみると、たしかに多くの女性たちが立ち並んでいた。

見たところ10代後半~20代がメインで、いわゆる地雷系ファッションと呼ばれる、厚底ブーツやニーハイを身につけている女性が多い。その数およそ15人ほど。みな一様にガードレールに腰かけ、手元のスマホをジッと見つめている。男性に話しかけられて交渉がまとまったのか、ホテル街へと消えていく男女の姿も。

アイコスを吸いながらスマホを見つめる立ちんぼ女性のひとりに話しかけてみると、「えー、マスコミとかウザイんだけど」と渋りながらも、現状をこう話してくれた。