大麻柄のネックレスやアクセサリー、お香を炊くのも禁止 

余市高は2001年に大麻・シンナーなどを使用したとして77人を自宅謹慎、使用回数の多かった2人に自主退学を勧告している。当時は「第5次薬物汚染期」と呼ばれ、薬物の使用が中高生らにまで広まり少年の薬物乱用が問題視されていた時代だ。

前出の学校関係者によると余市高はこのときの薬物問題に今も引きずられているという。

大麻草(写真はイメージです)
大麻草(写真はイメージです)

「このときも生徒が大麻を使用したという情報があり、学校側が名乗るよう呼びかけたのですが、入学前に使用したケースも含め合計79名が『これまでに大麻などの薬物を使用したことがある』と自己申告したんです。

以来学校側は『二度と起きないよう防止策をとる』と薬物問題に毅然と立ち向かってきた。ただそれが少しいきすぎていると一部の生徒の間で話題になっています。服装や校風が自由なのが同校の売りですが、そんな中、〝大麻柄〟の洋服を学校に着て行ったり、寮で着るのも禁止事項になっているんですよ」

どういった意図から禁止しているのだろうか。

「大型量販店などで売っている安いハーフパンツのなかには大麻柄のものがありますが、大麻そのものを知らなかったり、意識せず着ている子もいますよね。また、大麻柄のネックレスやアクセサリーもダメということになっています。

学校側は大麻の柄を見ると大麻を吸いたくなるのではないかと危惧しているんですよ。他にも寮で生活している生徒はお香も禁止されています。大麻の匂い隠しになるからとのことです。

大麻の危険性をきちんと伝えるのは大切なことですし、大麻を吸うのは法的に見ても絶対にダメです。ですが、それと大麻柄のものを身に着けることを一緒にするのは少し違うのかなと思っていますし、大麻問題については過剰反応しているフシはあると思います。

大麻とは全然関係ありませんが、寮では麻雀などのギャンブルも禁止されていますね」(学校関係者)