クラブも練習場も必要なし、自然なテイクバックの形の作り方

肩を平行に動かすことができるようになったら、次のステップです。足を腰幅に開いた姿勢で真っすぐ立ち、骨盤から前傾します。そうすると、頭のてっぺんからお尻までが真っすぐになります。このとき、膝は少し曲がっていても構いません。

この姿勢から真っすぐ立ったときと同じように肩を平行に動かします。前傾した姿勢になると、平衡感覚が変わるため難しくなると思いますが、この動きを体に染みこませれば、ドライバーからパターまでどんなクラブを使うときにも対応できる動きができ上がります。

どのクラブでも背骨を中心に回転する動きは同じで、この振り子がパターは小さく、アプローチなら少し大きくなって、ドライバーになると、さらに大きくなるという違いです。振り幅は変わったとしても、体の動かし方自体は変わらないのです。

Step2 前傾した姿勢で肩を平行に動かす。『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』
Step2 前傾した姿勢で肩を平行に動かす。『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』

動かし方のポイントとしては、進行方向に対して後ろ側で動かすこと。ゴルフは基本的に押す動きはなく、全部が引く動きになるので、使うのは後ろ側になります。なので、前傾姿勢から体を動かすときは、左肩を前に出すよりは、後ろの右肩を背中で引く意識で動かすと良いでしょう。

この動きの練習にクラブは必要ないですし、練習場に行く必要もありません。家にいて一人でできる練習であり、効果的な練習でもあるので、うまくなりたいなら、毎日やるくらいでちょうどいいと思います。