テーラーメイドの新作ドライバー「Qi10」を打ってみた

試打者のプロフィール
→下手の横好きとはまさに!というタイプの男性・前期高齢者ゴルファー。ハンディキャップ17(かつては12までいったことも…)。ドライバーはどちらかというと苦手なスライサー。昔はチーピンに悩んでいたので、かなりのインサイドアウトのスウィングをしていると思われる(←自己分析)
169センチ/58キロ

試打クラブのQi10ドライバーはMAXとノーマルの2本が届いた。どちらもロフト角は10.5度。もっともポピュラーなヘッドといえるだろう。シャフトは純正のディアマナ。それぞれSR、Sがささっていた。こちらもまずはボリュームゾーン向けのスペックだ。
漆黒に塗装されたヘッドは、いざ構えてみるとMAXはノーマルモデルに比べて、明らかに大きく見える。規定ギリギリまでヘッドの奥行きを出したそうだが、巨大というのがピッタリくる。これ、ひと昔前にテーラーメイドが得意だった白ヘッドだったら、いったいどれだけ大きく見えるのか、と余計な心配をしてしまう。

左がMAX。右のノーマルモデルのヘッドに比べても明らかに大きい
左がMAX。右のノーマルモデルのヘッドに比べても明らかに大きい
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カタログによると、カーボン素材を多用して軽量化し、余剰重量を適正に配分することで慣性モーメントを最大化、飛んで曲がらないヘッドに仕上がっているそうだ。
そしてもちろん前々作のステルスから採用されているカーボンフェースも、今回はブルーに模様替えして使用されている。

かなり革新的なテクノロジー満載のドライバーなのだが、シンプルな塗装もあって、大きさは気になるけど、見慣れてしまうと非常にオーソドックスなヘッドに思えてくるから、よくできている。
こんなに大きなヘッドで、振り遅れずにミートできるのか、本当に??? 少々不安を抱えながら、まずはMAXから素振りをくれてみる。シャフトはSRフレックス。重くもなく軽くもなく適当にしなってくれる、ような気がする。ちなみに試打者のヘッドスピードは40m/secほど。マイドライバーでは、バシっと芯食いでキャリー190〜200ヤード。はい、飛ばない方です。とほほ。

話は少しそれますが、試打者はフルチタンのドライバーが好み。あの爽快感あふれる打音、芯を食った時の打感。実際はたいして飛んでないのに、湧いてくるやり切った感。要するに自分が酔えるんですね、ドライバーを打ったことに。

でも最近はフルチタンのドライバーは減ってしまって、メジャーどころではXXIOくらい。試打者は前期高齢者なんですが、なんとなくXXIOには抵抗感があって……というのが、最近の心象風景(おおげさ)です。