いかにアイアンを使わずにラウンドするか

たとえば練習場で、レッスンで、基本の練習として使うクラブは7番アイアンであることが圧倒的に多いだろう。かくいう私もゴルフを始めたころに通ったレッスンでは、毎回7番アイアンでの素振りや練習から始まったものだ。

そのように慣れ親しんだ7番アイアンがある時から絶不調になり、なんなら、8番も9番もろくに打てなくなってしまったのが、かれこれ10年も前だろうか。

きっかけはシャンク。シャンクを繰り返すうちにすっかり苦手意識が高まり、もはやトラウマ級のアイアンイップスになってしまったのだ。

女性の7番アイアンの飛距離は平均でキャリー90〜100ヤードくらいだろうか。8番で80〜90ヤード、9番で60〜70ヤードといったところか。
で、この3本のクラブをほぼ封印してました、私は。かれこれ10年あまり……。

じゃあ、これらの距離をどうしてたかって? UTのコントロールショットとPWのフルショットでひたすらやりすごす。失敗しても届かなくてもやりすごす。
なので、ロフト角が30°の6UTを見つけたときは狂喜したものだ。

PINGの6UTのロフト角は30° 。だいたい7アイアンくらいの番手になるのか。キズに愛用の度合いがうかがえる。これで100〜80ヤードを無理くり打ち分けていた
PINGの6UTのロフト角は30° 。だいたい7アイアンくらいの番手になるのか。キズに愛用の度合いがうかがえる。これで100〜80ヤードを無理くり打ち分けていた
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ゆえに、90ヤードのパー3でUTを取り上げる私にキャディさんは驚き、残り80ヤードでアイアンを渡してくるキャディさんににこやかに断り、自らUTとPWをキャディバッグから抜く。
ゴルフ仲間からは「正気か?」とまで言われた毎度のクラブ選択。
とにかくとにかく、いかにアイアンをに使わずにラウンドするかに心血を注いでいたといっても過言ではない。
そんなだましだましで、当時のベストスコアは88だから、我ながら頑張っていた…と思う。