かっこいいゴルフバッグを手に入れて、重い腰を上げてみたら
―――今日はゴルフについて、がっつり聞きたいと思います。始めたのは今年2月のようですが、何かきっかけがあったのでしょうか?
窪塚 けっこう前に、ご縁のある方からゴルフクラブのセットをプレゼントしていただいたんです。でも、一式送ってくれたのはいいんだけど、バッグがめちゃくちゃふざけた感じのものだったんですよ。
――オーダーメイドのバッグですか?
窪塚 そう、ちゃんとしたメーカーのものなんですけど、赤と白の派手なバッグに平仮名ででっかく「ようすけ」って、その横には俺の顔の適当な似顔絵が刺繍してあって。反対サイドには「卍LINE AMATORECORDZ」と、俺のレゲエ名義が刺繍してあるという。
――それはちょっと、すごそうですね(笑)。
窪塚 いやいや、これは……と思って(笑)。〝具〟よりも〝側〟だけ見て倉庫行きになったんです。仲のいい何人かには、ゴルフセットをもらったことは伝えたんですけど、「でも多分、俺は一生ゴルフやらないわ」と。
――一旦、封印しちゃったんですね。
窪塚 そうしたらあるとき、関西にいる俺のお兄ちゃんのような存在の人から、打ちっぱなしに行こうと誘われて。断っても「一回だけでいいから」って何度も誘ってくるから、「いや、ちょっとバッグがさ」と言ったら、その人が友達のやっているブランドに話して、いま使っているバッグをくれたんです。
――それが、持ってきていただいたマスターピースのバッグですね。
窪塚 そうです。「お、かっこいいじゃん」と思って。中身を入れ替えてみたら、ちょっとゴルフに行ってみようかなという気になったんですよ。それが2月の真ん中あたり。
――で、生まれて初めて打ちっぱなしに行ったと。どうでした?
窪塚 それが、けっこう当たったんです。ボールが真っすぐパンパン前に出るんで、一緒に来てたメンバーがみんな「あれ、これは天才じゃないか……」みたいに言ってきて(笑)。それを真に受け、ぽんと乗せられ、そのまま今に至るということです(笑)。
――インスタに、始めたばかりの頃の打ちっぱなしの動画を上げていますけど、本当に初心者とは思えないほどまっすぐ飛んでいますよね。
窪塚 いや、それはまあね。いいとこだけ使ってます(笑)。
――でも、センスがあったんじゃないですか。
窪塚 いやいや。その後、苦労してますよ。なかなか100を切れないんです。人によっては始めてから3ヶ月くらいで切ることもあると聞いて、「天才なら、俺も半年あれば切れるだろう」ってタカをくくってたんですよ。でも、8月末で半年過ぎましたけど、まだ切れていません。それがまたいい効果で、「ああクソ!」と、ますますハマっている状態ですね。