「きてね」と言いつつ「簡単にはこないでね」という想いも
――ホストというと、お金を支払えない客に対して風俗を斡旋するイメージがあります。お二人はどうなのでしょうか。
りっくん 少なくとも僕は昼職やってた子を風俗に沈めるような行為はしたことがない。でもお客さまから「風俗で働こうと思ってる」と言われたことはあります。そのときは、別のお客さまから聞いた“風俗で働く大変さ”などを説明しました。
はっしー 僕も風俗を勧めたことはないですね。でも風俗のスカウトの方からは山のように「お客さま紹介してください」というようなDMがXにはきますけどね。
りっくん くるね。数年前まではお客さまを一人紹介するにあたりバックはいくらとか、細かく書いたDMがきてたけど、最近は「業務提携したい」と簡潔な内容で来ることが多いです。
――今後、ホストクラブの行末はどうなっていくと思いますか。
はっしー 店も増えたしホストも増えすぎたので、縮小していくでしょうね。僕らとしてはホストクラブって怖いところじゃないよって印象を出しつつ、お客さまを呼び込んでいますが、お客さまのほうでもある程度の自制心と警戒心を持って楽しんでもらいたいな、という思いはあります。
りっくん うん、やっぱり、「きてね」と言いつつ「簡単にはこないでね」というふたつの想いがありますね。ホストがみんな悪いわけじゃない。でも悪いホストがいるのも確かなんで。
はっしー まあ、ホストって女に金使わせて簡単に稼げるみたいなイメージが未だについてる職業なので、そりゃゴミが集まっちゃうんですよ。だからこそお客さまのほうでもゴミみたいなホストとそうじゃないとホストの選別の目は持ってほしいというか。
りっくん 自分たちは特別と言いたいわけじゃない。でも自分たちはゴミじゃないことを示すために行動で表しています。
「売掛 辞めました」と声をあげた二人。未だ「売掛」ならぬ「立替」でホストと客が酔いしれる行為が横行するなか、その志は今後も持ち続けてもらいたい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班