「中国不動産バブル崩壊」のウソ

ちなみに中国の不動産バブルも都市部と田舎では事情が全然違うという。

「都心部では不動産不況に歯止めがかからないとか報道されてるけど、オレの田舎は今も不動産バブルだよ。でも、北京や上海に住む都会の金持ちは、広東の田舎のマンションには興味がない。だって、これを買ってそこそこ儲かっても田舎のマンションじゃメンツが立たないからね。

中国は都会と田舎で生活スタイルや金銭感覚がまったく違うんだけど、とりあえずメンツさえ捨てとけばどこでも快適に暮らせるんだよ。仕事はあるし、まだまだ不動産だって儲かる。みんな、メンツ重視で選り好みしすぎるから、ネガティブな報道が多くなっちゃうんだよな」

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ところで、現役中国人であるPooちゃんにはメンツはあるのだろうか。

「ないです(笑)。オレの親目線だと、メンツ的には最底辺の息子なんだよ。オレは中国の高校を出て日本のデザイン専門学校に留学したんだけど、“日本に留学”って部分だけは親のメンツをクリアしてる。

でも、その後は親からお小遣いもらいながら、日本で芸人やったりYouTuberやってるから、親のメンツ的には完全にアウト!だから、オレの親は親戚や友人に『息子は日本でデザイナーをやってる』とウソをついてるよ(笑)。

ただ、日本は中国ほどメンツを意識しない社会だから、オレみたいに親のお小遣いでフィギュアを買ったり風俗に通ってても、誰からも文句を言われることなく快適に暮らせる。これが中国だと、オレは即軍隊送りだよ。だから、やっぱ日本は住みやすい国なんだよな」

「オレにメンツはないです(笑)」と語るPooちゃん
「オレにメンツはないです(笑)」と語るPooちゃん
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取材/直井雄太