「今の読売新聞はひどいなんてもんじゃない」

――大阪のテレビ局の萎縮はさらにひどくなっていると感じますか。

橋下氏の長年にわたる「アメと鞭」で萎縮してしまっていますし、一方で出演者のモラルの低下もひどい。

ABC(朝日放送)のアナウンサーなんて番組で「すべての野党が反論しかしていなくて、政策を進めようとしないということは僕はおかしいと思う」って、はっきり言いますからね。局のアナウンサーがですよ。

かと思えば、『正義のミカタ』という番組では今や、ほんこんさんが政治のご意見番ですからね。こういうことを関連会社の朝日新聞が許している理由がさっぱり分からないですよ。

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――MBS(毎日放送)も正月のトークバラエティ番組に維新の橋下氏、松井氏、吉村氏の3人を揃って出演させて、BPOから「政治的公平性を損なうおそれがある」と厳しく指摘されました。

あれを見て異常さが分からない人はおかしいと思いますよ。あの3人がやってきて、アナウンサーもいて、みんな盛り上がっているんですから。どうかしてますよ。

――5月30日には、「(松井市長の過去の疑惑をまとめた他人のYouTube動画をリツイートして)SNSで名誉を毀損された」とする松井市長との民事訴訟も始まりましたが、自身に対する報道についてもバイアスや悪意を感じることはありますか。

読売新聞が大阪府と包括連携協定を取った時に、OBの大谷昭宏さんが「読売新聞は死んだ」と発言されましたが、今の読売はひどいなんてもんじゃないですよ。

5月30日に僕が口頭弁論で大阪地裁に行ったら、読売新聞の記者ももちろん来ていて、何枚か写真を撮られました。ところが、紙面にするときはその写真を使わずに、あえて過去の僕の顔色の悪い、ひどい写真を選んで使っている。そんなことやって恥ずかしくないのかと思いますね。