「ケンちゃんの姉は亡くなる3か月前から急によく“風邪”をひいていた」「倒れたのは実家の部屋のドア付近」親族が証言する謎すぎる姉の死「疑われても仕方ない…」〈浅草・資産家夫婦が4歳児毒殺で逮捕〉

昨年3月、当時4歳の次女を毒殺したとして警視庁が東京都台東区のホテル経営者夫妻を殺人容疑で逮捕した事件で、6年前に不審死を遂げていた経営者の姉からも同じ毒物「エチレングリコール」が検出されていたことがわかった。親族は「姉は元気だったのに突然亡くなった」と証言しており、警視庁は慎重に関連を調べている。

集英社オンライン編集部ニュース班

実家の部屋の入口のドア付近で倒れていた姉

逮捕された健一容疑者は姉2人を持つ3きょうだいの末っ子だ。

Mさんの突然死を巡っては細谷夫婦の親戚筋からも疑問の声が上がっていた。健一容疑者の父、Iさんの兄の妻（86）は集英社オンラインの取材にこう証言した。

「亡くなったMちゃんが生まれたばかりのころは、Ｉさんが革製品の会社を立ち上げたばかりで『忙しすぎて娘2人の面倒を見るのは無理だ』って、Ｍちゃんは2年ほどウチに預けられてたんですよ。大人しい子という印象です。学校を卒業してからは生命保険の営業をやっていたんだけど、それを辞めて、たしかコンピューター関係の仕事をしていたとも聞いてました。親戚から『Ｍちゃんが亡くなった』と聞いたときにはビックリしたんですよ。ケンちゃん（健一容疑者）のお母さんのＹさんやＩさんと違って、入院しているわけでもなくいきなり倒れたみたいなので。
でも、Ｍちゃんが亡くなる数ヶ月くらい前に、Ｙさんから『最近、よくＭが風邪を引くのよ』と聞いてましたね。もちろんＭちゃんには持病もなかったので、不思議に思ってたんです。そしたらあんな感じで亡くなってしまって...」

さらにIさんの兄の妻がこう続ける。

「これは他の親戚に聞いた話なんだけど、Mちゃんは実家の部屋の入口のドア付近で倒れてたらしくて。そのちょっと前にお母さんのYさんは心不全で亡くなってたし、この時期Iさんも血液系の難病で入院してたのよ。一番上のお姉ちゃんは若くしてお嫁に行ったから、実家を出ていた。ニュースでも『姉も殺した可能性がある』と匂わせ報道してたけど、たしかに疑われても仕方ないよね。実際に、あの年には1年間の間にYさん、Mちゃん、Iさんの3人が立て続けに亡くなったから...」

♯1と♯2でも触れたように、健一容疑者と志保容疑者の結婚に猛反対していたIさんが“偶然”亡くなった後、夫妻は10階建てマンションと観光名所にあるホテルという「金のなる木」を手に入れた。美輝ちゃんを含めて3人の子宝にも恵まれたが、ネグレクトと虐待を繰り返し、児童相談所が「要注意家庭」としてケアし続けてきた。

細谷家の別の親族はこう語った。

「健一さんに会ったのはもう何年も前です。その時期に健一さんのお姉さん、お母さん、お父さんと立て続けに亡くなって、それぞれの葬儀で会いました。こんなこと言っていいのかわかりませんが、健一さん夫妻の仲が悪かったかどうかは知りませんが、少なくとも健一さんのご両親もお姉さんも、奥さんのことをよくは思っていませんでした。理由は詳しくは聞いてませんが、奥さんの性格に原因があるんだと思っていました。ご家族がそういう言い方をしていましたので…あの当時はまだ、今回亡くなってしまった子は生まれてなかったので、その辺のことはよくわからないです。3人のうちの誰の葬儀だったか覚えていませんが、健一さんの奥さんが来てないことがあって、『あれ？』とは思いましたが、もともと奥さんのこともよくわからなくて……」