『ジュリア』(1977)Julia 上映時間:1時間57分/アメリカ
劇作家として活動するリリアン(ジェーン・フォンダ)の幼なじみジュリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、第二次世界大戦前夜、反ナチスの運動に加わっていた。活動資金をジュリアに届けるため、リリアンは危険を覚悟でベルリンへ向かう。
作家リリアン・ヘルマンの回顧録を映画化。第50回アカデミー賞では作品賞を含め11部門にノミネート。助演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)をはじめ3部門を受賞した。
ジェーン・フォンダ
1937年12月21日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。父は名優ヘンリー・フォンダ、弟はピーター・フォンダ。12歳のときに母がヘンリーの浮気を苦にして自殺したため、長らく父と確執があった。
モデルとして活躍し、1960年に『のっぽ物語』で映画デビュー。これまで7度のアカデミー主演女優賞にノミネートされ、『コールガール』(1971)、『帰郷』(1978)で同賞を受賞した。主な出演作は『ひとりぼっちの青春』(1969)『ジュリア』(1977)『チャイナ・シンドローム』(1979)『黄昏』(1981)『モーニングアフター』(1986)など。
『黄昏』では父ヘンリーと和解するために、戯曲の映画化権を取得し製作をお膳立てした。近年は製作総指揮を務めたドラマ『グレイス&フランキー』(2015〜2022)に出演。私生活では映画監督のロジェ・ヴァディム、政治活動家のトム・ヘイデン、CNNの創設者テッド・ターナーと結婚・離婚を経験している。
語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢